ちくま新書<br> お姫様とジェンダー―アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門

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お姫様とジェンダー―アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480061157
  • NDC分類 367.2
  • Cコード C0236

内容説明

コレット・ダウリングの『シンデレラ・コンプレックス』が刊行され、話題をよんだのは一九八二年。すでに二十年以上になるが、その間、「白雪姫」「シンデレラ」「眠り姫」などのプリンセス・ストーリーは、ますます大量に生産され、消費されている。大量に消費されるからその影響力も絶大である。本書では、ディズニーのアニメを題材に、昔話にはどんな意味が隠されているかを読み解く。いつの間にか思い込まされている「男らしさ」「女らしさ」の呪縛から、男も女も自由になり、真の男女共同参画社会を目ざす。

目次

第1章 女子大でどうジェンダー学を教えるか
第2章 プリンセス・ストーリーとジェンダー
第3章 「白雪姫」を読む
第4章 「シンデレラ」を読む
第5章 「眠り姫」を読む
第6章 「エバー・アフター」(それからずっと)

著者等紹介

若桑みどり[ワカクワミドリ]
1935年東京生まれ。東京芸術大学美術学部芸術学科専攻科修了。1962‐64年、イタリア政府給費留学生としてローマに留学。現在、川村学園女子大学人間文化学部教授。千葉大学名誉教授。「イメージ・アンド・ジェンダー研究会」の創立メンバー。80年サントリー学芸賞、84年芸術選奨文部大臣賞、96年イタリア共和国カヴァリエーレ賞、受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

348
若桑みどり氏といえば、『薔薇のイコノロジー』をはじめ、美術史の分野で赫赫たる業績を残されているが、本書は彼女が川村学園女子大学での講義「ジェンダー文化論」に基づいて書かれたものである。「白雪姫」、「シンデレラ」、「いばら姫」などのプリンセス・ストーリーを題材に、きわめてわかりやすくジェンダー論を展開してゆく。それはまさに「文化の中に潜んでいる、女性を縛りつけるさまざまなジェンダー構造を脱構築する」試みであり、受講生たちの反応からは、そのことに半ば以上成功を収めているようだ。2000年以上にも及ぶ⇒2017/10/20

hit4papa

49
ジェンダーの定義は性差ぐらいの認識だったのですが、本書を読んで社会的・文化的な意味合いが含まれていることを発見しました。「白雪姫」、「シンデレラ」、「眠り姫」等、プリンセス・ストーリーを教え子である女子大生の評価を参照しながら分析を試みます。なるほど、プリンセスへの憧れに隠された女性のジェンダー観は、「女らしさ」の呪縛に囚われているということなんですね。本書は、2002年の本であり、ここで当時問題提起されていた女性の社会進出は今やあたりまえとなっています。ジェンダー学がそれなりに功を奏したんでしょうか。2017/08/11

yamahiko

38
気が遠くなるほど永い年月をかけ社会的に作られ、そして個人の深いレベルにまで刷り込まれた根を張っている呪縛を解くのは、容易でなく、いく世代に渡って闘いのバトンを引き継いでいかないといけないと感じました。しかし、その難しさを、学生たちの実際の発言と著者自身の柔らかな言葉で語ることにより、男女を問わず読者自身の身近な問題として考え行動を促す力を持った良書でした。2017/11/03

Francis

22
猫町俱楽部藝術部の課題本。ディズニーアニメ「白雪姫」「シンデレラ」「眠り姫」を学生たちに見せて感想を書いてもらう講義で学生たちの感想を読んでみたが、鋭い人が多く、こちらがタジタジすることも多かった。私も所詮男優位社会の申し子であることを痛感。もっと学ばなければと思った。現在はディズニーアニメ、あるいはハリウッド映画も進化して男優位社会を脱構築した作品が多いはず。そう言う問題意識が日本では十分伝わっておらず、実践もされていないことがあの森発言の背景にあるのだろう。2021/04/24

22
大学の授業で恩師が紹介してくれた。同じく女子大で教える著者が学生と近い距離でジェンダーを考える本書。内容に合わせ、学部2年の私の感想を。「プリンセス物語でジェンダーを考えて、幼い頃からすりこまれた夢がズタズタにされたけれど、その先に自分の力で生きていく、もう一つの夢をみつけることができた。この先生の学生への強い愛を感じてあたたかい気持ちになり、涙が止まらなかった。社会への強い批判に勇気が出た。同じ女子学生の鋭い意見も多く知ることができ、本当に読むことができてよかった。ずっと、これから大事にしたい本です。」

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