ちくま新書
「悪女」はこうして生まれた

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480059970
  • NDC分類 280
  • Cコード C0295

内容説明

洋の東西を問わず、「悪女」の称号を与えられ、伝説を遺した女性は少なくない。「悪女」とは、いかなる女性を指すのか?男性中心の社会規律からはみ出した女性を、男たちは「悪女」と呼んで退けた。ところが時を経てみると、彼女たちはその時代をあざやかに象徴し、魅力をたたえて後世に甦る。本書は、時代を動かした、あるいは時代に翻弄された典型的な「悪女」を時系列に沿って選び、彼女たちを通してその時代と人を問う、きわめて非教科書的な歴史読み物。

目次

禁断の匣を開けた悪女の始祖―パンドラ
嫉妬と復讐の殺人鬼―呂后
母子相姦も辞さぬ権力欲―アグリッピナ
傾国の佳麗―楊貴妃
権謀術数の果て―藤原薬子
権力争いに翻弄されて―イザボー・ド・バヴィエール
ルネッサンスに狂い咲いた黒百合―ルクレツィア・ボルジア
金の亡者も息子には弱い―日野富子
血ぬられた伯爵夫人―エリザベート・バートリ
毒薬に魅せられて―マリー・マルグリット・ドーブレ(ブランヴィリエ侯爵夫人)〔ほか〕

著者等紹介

三宅孝太郎[ミヤケコウタロウ]
1937年生まれ。作家。早稲田大学文学部演劇専修卒。84年『夕映え河岸』で第64回オール読物新人賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

28
よくある歴史上の悪女紹介。著者なりの解釈も入っていて、他本に特化を図ったか。2013/04/01

m

3
面白いテーマ。男を惑わすだけでなく、国を傾けたり滅ぼしたり、悪女にも様々な種類がある。自滅型は読んでいて痛々しい。書き方の問題なのか、人間関係がややこしくて分かりにくいものが多々あった。2021/03/02

桔梗屋

0
「悪」とは、歴史状況や地理状況といった周辺環境によって、大いにシフトしてしまうものなんだなあ、と。ま「価値観」の一つだから、当然そうなんだろうけど。著者の「悪女」定義は、気持ちは分かるがとても偏っていて、そうでもしないと対象が絞りきれんのだろうな、とは思いつつ。パンドラは出てるのに、妲己ちゃんが出てこないとかどうよ。パンドラはどう考えても実在ではなかろうて。エリザベス・バートリやプランヴァリエ伯爵夫人は、古今東西通じて「悪女」でも納得するけど、この並びでルー・ザロメやゼルダ・フィッツジェラルドが来るのか…2016/10/22

ころころ

0
悪女の本を読むのにはまってしまい よく読んでいますが、自分が読んだ中で一番 時代背景や人物像を掘り下げて書いてある本でした。2013/11/03

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