内容説明
石油は、世界全体のエネルギー消費の四割をまかなっている。この石油をめぐって、米国と中東産油国、ロシア、中国が二〇世紀とはまったく異なる「国際政治ゲーム」を繰り広げようとしている気配が濃厚である。石油をめぐって国際情勢が大きく動かされる時代、あるいは石油が国際政治によって大きく動かされる時代を再び迎え、日本はどのように対応すべきなのか。
目次
序章 石油をめぐる地政学とは何か?
第1章 なぜ米国は石油に政治介入するのか?
第2章 石油同盟と化す米ロ関係
第3章 さらに不安定化する中東
第4章 大きな攪乱要因、中国
第5章 新しいエネルギー戦略を求めて
著者等紹介
石井彰[イシイアキラ]
エネルギー・エコノミスト。日本経済新聞社記者を経て1976年よりエネルギー関連団体でエネルギー事業に従事。81年ハーバード大学国際問題研究所客員、89年より3年間の欧州滞在を含めて国際石油・天然ガス動向分析にもっぱら従事。74年上智大学卒業。石油技術協会資源経済委員会、石油学会、世界ガス会議日本組織委員会などの委員を歴任
藤和彦[フジカズヒコ]
1960年名古屋市生まれ。84年、通商産業省(現・経済産業省)に入り、大臣官房、産業政策局、資源エネルギー庁、中小企業庁等を経て、現在、経済産業省関東経済産業局産業企画部長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。