ちくま新書<br> モンゴル帝国の興亡

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ちくま新書
モンゴル帝国の興亡

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480059147
  • NDC分類 222.6
  • Cコード C0222

内容説明

モンゴル帝国は東の中国世界と西の地中海世界を結ぶ「草原の道」を支配し、それによって世界史の舞台を準備した。もっとも帝国とはいっても、一人の皇帝が中心にいて全国を統治するというものではなかった。その内部の構造はどうなっていたのだろうか。そもそも、その巨大な帝国はどのようにして創られたのだろうか。今は歴史の後景に退いた、史上最大の帝国の過去と現在。

目次

第1章 モンゴル帝国の建設(テムジン以前のモンゴル;テムジン・チンギス・ハーン ほか)
第2章 元帝国の発展(元の世祖フビライ;世祖の余慶 ほか)
第3章 西方のハーンたちと明朝・朝鮮(チャガタイ・ハーン家;イル・ハーン家 ほか)
第4章 オイラト時代(アリク・ブガ家の復讐;明の永楽帝の親征 ほか)
第5章 北元の復興(ダラン・テリグンの戦い;左翼と右翼 ほか)

著者等紹介

岡田英弘[オカダヒデヒロ]
1931年東京都生まれ。東京大学文学部卒。57年『満文老档』の研究で日本学士院賞受賞。現在、東京外国語大学名誉教授。その研究は中国史はもとよりモンゴル史、満洲史など広汎にわたり、西洋史、日本古代史にも造詣が深い。該博な知識に基づくアジア情勢分析にも定評がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ゴールドまであと911日

77
高校生の頃、井上靖『青き狼』を読んで、ジンギスカンに強く興味を持った。あの世代は、なんにでも感動して、一生なにをやって生きるかを考えるときである。小説だから面白おかしく書いている、歴史的背景やモンゴルだけでなく、周辺の民族、ケレイト族、後金など様々な民族集団やすでに中国の歴史上の帝国まで、いろいろ勉強してみたい。数の少ない満州族が金を創り、後の清になる。モンゴルはケレイトやタタールなど似たような?民族を従えて、世界制覇に挑む。多くの他民族国家を数代に渉って維持し、大きな影響を与える、中国全体や我が国も2024/08/03

fseigojp

13
ユーラシアの大半の国はモンゴルがつくった2019/10/29

Zhao

3
いわゆる13世紀のチンギスハーンからフビライまでではなく現代までつながるユーラシア中部の通史。 30年習った四汗国と元なんぞほんのワンショットに過ぎないんだなぁ… とはいえ後半は地理的に馴染みがないせいか、筆者が引用する伝承系の物語が馴染まないからか辛かったなぁ〜σ(^_^;) 明清の中国裏面史でもあり興味深いんだけど。2016/02/15

mochiomochi

2
世界史を高校生の頃に勉強したとき、突如現れて消えていったミステリアスなモンゴル帝国。あれだけの権勢を誇りながら、歴史資料は少なく、謎が多い。ずっと興味のある分野の詳しい歴史本を読むことができた。しかし、淡々と誰がどこを征服して、次は・・・、という感じなので、結局誰が誰だか記憶に残りづらい。2024/02/25

MORITA

2
チンギス・ハーン以前も含むモンゴル帝国の通史。世界史(ヨーロッパ史)と日本史とに分けられてしまう教育課程ではモンゴル帝国がもたらした影響を掴みにくいが、現代に通じる国境・チンギス統原理により興亡した国家群・草原のみでなく海上シルクロードの発達とモンゴル帝国がユーラシア大陸の大部分を統一したことによる歴史への影響はもっと評価されるべきものと思う。2016/02/21

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