内容説明
英文法の基本体系のエッセンスを説き明かして好評の前作につづく第2弾!「日本人しか使わないヘンな英語」を槍玉に挙げ、さらに独創的着想に磨きをかけた「発音論」から「英文法とドイツ文法の関係」「日本の英語教育がかかえる深刻な問題点」にいたるまで、白熱の講義を展開する。わが国の英文法理論がかかえる混迷と謎に鋭く迫るとともに、日本人論・日本文化論にも説きおよぶ。ますます舌鋒鋭く冴えわたる基本英文法の徹底講義パート2。
目次
第1章 存在のbeについて考える
第2章 英文法とドイツ文法の関係について考える
第3章 日本人だけしか使わないヘンな英語
第4章 seemとlookはきわめて重要な動詞である
第5章 goodとbad論―倫理判断と価値判断のちがい
第6章 the wayとhowの関係について考える
第7章 基本動詞の使い方について考えよう
第8章 ラテン語文法の「格」と英文法の「文型」について
第9章 英語の音声について―発音論
第10章 日本の英語教育が抱える深刻な問題点
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
111
これも副島氏の英文法の続きの本です。いわゆる英文法の本だと文例があってその説明が項目的に説明されているのですがこの本は、説明文が多く新書版ですので電車などで読むのに適していると思います。まあいろいろ文句をつけるところはあるかもしれませんが私は一つの知識を得るような感じで読んでいます。2016/02/17
takaC
33
著者の主張はさておき、自分はまだまだ精進が必要だということを自覚した。読んで損はなかった。…かな?2013/04/19
SOHSA
26
《購入本》97年初版だから既に20年前か。今読んでもなかなかショッキングな内容であるし、ある意味かなり攻撃的な内容でもある。しかしそれだけに読み物としてかなり面白いし興味も湧く。「英文法」という多くの日本人が苦手で学生時代の苦い思い出を改めて想起させるものを、ここまで興味深く取り上げていること自体が素晴らしい。本書で述べられている内容については、もちろん賛否両論あるだろうが、20年が過ぎた現在、著者が指摘した問題が果たして解決されたのだろうか。私にはどうも日本では永遠に解決しない問題のように思える。2017/10/09
Hong Kong
7
著者は、日本人の英語を見捨てているのか、反語で望みをくれているが怒りをぶつけているのか?どちらでしょう?わたしは、どんな情報でもほしいから、自分自身の英語はもちろん上達したいし、日本の子どもたちの英語も助けたいです。2017/07/27
アルゴン
4
★★☆ 調べてみると「午後の紅茶」のパッケージについては最近も「やっちまった」らしいですから、一概に読んで無駄だったというわけでもなく。コマーシャル側が間違った英語を使っているのが「あえて」だとしても、それが間違っているという事実を知ることは必要だと思いますし。論調はえらく欧米傾倒で「日本のいいところもあろうに」と思わなくもないですし文章は読みづらいですが、「全員が英語を学ぶ必要がない」という結論が出発点が逆の論者と合っているのは不思議。2014/09/26