ちくま新書<br> イタリア的考え方―日本人のためのイタリア入門

ちくま新書
イタリア的考え方―日本人のためのイタリア入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 202p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480056986
  • NDC分類 302.37
  • Cコード C0236

内容説明

「陽気でおしゃれ、センスがよくて食いしん坊で、人生を楽しむ達人だけれど、惚れっぽくてマザコンで、いい加減で怠けもの…」。憧れと拒絶の両極に振れる日本人のイタリア観は、はたして当たっているのか。日本文化に造詣の深い著者が、ステレオタイプ化されたイメージを解体し、歴史書やガイド・ブックからは見えてこないイタリア人の常識・思考・生活・多様性に迫る、ユニークな日伊比較文化論。

目次

序章 憧れと拒絶
第1章 幻想のイタリア
第2章 パッチワークの国イタリア
第3章 「極楽」イタリアの日常生活
第4章 イタリア的思考―多元論の心性
終章 イタリアへの招待

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

215
筆者はイタリア人…というよりは、コスモポリタンそのもの。ただし、コスモポリタニズムを信奉しているわけではない。むしろ、そうした主義や主張を洗い流したところに文化の本質(ただし、これまたあくまでも相対的な)を見ようとする立場。ヴェネツィア大学の日本文化科を卒業し、現在はマサチューセッツ州ウィリアム大学で、密教の曼荼羅を記号学で解釈するといった研究に従事しているらしい。本書はもちろん彼自身によって日本語で書かれている。イタリアについてのステレオタイプや誤解を解こうとするとともに、日本文化をも逆照射する試みだ。2015/07/06

ひと

11
著者が日本文化の研究者ということもあって、入門とは言いながらも中身はギッシリでした。イタリア的という単一のものがある訳ではなく、地方によって多様な側面を持つイタリア。これはイタリア理解に限ったことではなく、他の国でも、日本でも言えることなのでしょう。ひとつの視点からの理解で満足してしまってはもったいない豊かさが、それぞれの地域にあるのだと思います。安易に一般化して分かったつもりにならずに、生の体験を通して多様な文化に触れてみたいです。比較文化論って面白そう!と感じさせられる本でした。2017/05/30

shishi

8
[A]文化学者の書いたイタリア論。イデオロギーや伝統、同一性を守るための幻想や母国の文化的先入観に対して強く警戒しながらできる限り相対的に客観的に文化を考えようとする著者の態度が勉強になる。しかし、一方で学校の受験体制の日欧比較に関しては、宗教的思想的背景と制度を安易に結び付けて考えてるんじゃないかとも感じた。イタリア人の思想や態度と、イタリアの制度の分析から抽出した「両棲類」的イタリア観や相対的な思考、アンビバレントな態度は日本社会にも通じるところがあるんだけど、働き方など国民性が異なるのが面白かった。2013/08/26

B.J.

6
●小学校から大学まではほとんどが国立。▼一般的には、どの学校にも入学試験はない。特別なケースを除いて、大学もそうである。基本的には、どの高等学校を出ても、どこの大学学部でも入学できる。試験は、必ず修学過程の最後にある。 ●昼食後仕事を始める前に伝統的な「シエスタ(スペイン語)」という昼寝。必ずしも、中・上流階級の習慣ではないのである。なぜなら、農民にも昔からこの習慣がある。 ・・・本文より 2020/02/25

Koki Miyachi

6
日本人がイタリアに対して持っている根強い先入観を指摘し、冷静な目でイタリアを解説してくれる。歴史的に都市国家の集合体であったイタリアには、所謂イタリアとしての全体像自体が存在せず、それは一種の幻想であるという。一方で、その先の地域毎の人々の個性とか特徴などの突っ込んだ説明に乏しいのが残念なところ。パッチワークのように多様なイタリアの実像を提示するのは、かなり大変な仕事なのかも知れないが。2013/06/03

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