内容説明
日本経済を読み解く。なぜ景気は変動するのか。なぜ円高や円安になるのか。基礎理論から財政金融政策までを明快に説く。
目次
第1章 国民総生産の決定
第2章 景気の変動と雇用
第3章 不況と財政政策
第4章 金融と総需要
第5章 貨幣と金利
第6章 金融政策とGNPと物価の変動
第7章 為替レートとマクロ経済
第8章 経済成長の諸要因
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
103
現在の日銀副総裁が16年ほど前に書かれた大学教養向けのマクロ経済学の本です。やはりむかしから、金融政策や為替レートのは興味があったようで、その部分がかなりのウェイトを占めています。最近の状況を踏まえて日銀副総裁を辞めたあとに金融政策の本音の部分を書いてくれないですかね。最後にかなりの参考文献が掲載されているのが助かります。2015/12/17
ビイーン
25
経済学の入門的内容なのだろうが一部分しか理解できず、教科書のような言い回しが退屈を誘う。2017/07/08
zumi
9
中・長期的な経済成長の重要性を説く。約20年前のものだが、それでもかなり有用だと思う。とりわけ、私のような経済学初心者のために、基礎の基礎から解説してくれるので、大変助かる。需要と供給の話と、金利変動と民間設備投資の変動による景気回復/後退、及びスタグフレーションに関する話がわかりやすかった。2014/06/24
perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇵🇸🇾🇪🇱🇧🇨🇺
7
2009年著。MMTの本を読んだが、その前に読むべきだった。内容は基本的なことだと思うので詳しくは書かない。本書で書かれていること位は理解しておかないと経済政策を理解できない。 いくつか現実の事例を挙げておく。さすがに「国債は返済しなくていい」とは書いていないが、不況期には赤字国債による財政出動、それによる国内総生産の上昇が重要という主張が取り上げられている。景気がよくなったら返済すればいいだけだ。 136Pの「預金創造」は「信用創造」と同じであり、要するに何もない所からお金を創造できる。→続く2022/07/01
佐島楓
5
引かれている例が平易で、理解しやすい。 入門書としては良い本だと思う。2011/05/04
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- 和書
- 小津安二郎 岩波新書