内容説明
エジプトやチベットでは、古代から死に臨む者を安らかに死後の世界へ導くための「死者の書」というものが存在する。固有の「死者の書」をもたないカトリック文化が支配的なヨーロッパが生み出した「死者のためのマニュアル」とは。本書では、オリエントやエジプトの信仰、ケルトの伝承から影響を受けた転生思想や地獄煉獄の系譜から見えてくる「死者の書」の風景をさぐり、黙示録、祈り、聖者伝などキリスト教における智恵の体系を豊富な文献により紹介しながら、魂の癒しを求めつづけるヨーロッパ人の死生観を明らかにする。
目次
序章 「死」にやさしいカトリシズム
第1章 死後の魂の行方
第2章 キリスト教以前のヨーロッパ
第3章 キリスト教の死後の世界
第4章 死者との交信
第5章 カトリック教会のテクニック
第6章 聖者伝と伝記文学
第7章 ジャン・プリユールの「死者の書」
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