内容説明
プラトン先生は「アカデミア」でどんな授業をしていたのか。ソクラテスは死刑が決まってから、最後の日々を牢屋でどのように過ごしたのか。「陶片追放」や「民衆裁判」はどんな仕組みだったのか。ギリシャ・ラテンの文献を渉猟しながら、古代アテネに生きた老若男女の暮らしをヴィヴィッドに再現する。
目次
古代ギリシャへようこそ
サカナ喰いのギリシャ人
アテネの結婚式
女部屋の生活
知恵の教師
プラトンの学園
アカデミア宗教結社説
季節はめぐる
時のはかりかた
浄化としての祭
悲劇と喜劇
絵画対決
オリュンピア競技
陶片追放
ソクラテス裁判
ソクラテス最後の一日
おしまいに―アテネの学堂
著者等紹介
塚田孝雄[ツカダタカオ]
1934年横浜市生まれ。58年東京大学法学部卒業。渋沢倉庫(株)などを経て、現在、和光大学非常勤講師
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感想・レビュー
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kozy758
4
古代都市国家の栄えるギリシアの生活、教育、食、儀式、裁判などを平易に描いている。ソクラテスの最後の晩餐とはごく一部に過ぎず、タイトルとして不親切かもしれない。やはりスパルタの猛烈な生活と悲喜劇が心に残った。2017/04/22
ユウキ
2
内容的には「古代ギリシアの市民生活」とでもいった本。生活の苦しさゆえに「嬰児殺」「棄て子」が絶えなかったために全体的に緩やかな人口減社会になっていたというのははじめて知った。ローマでも同様だったということだからその後のローマの繁栄を考えるとどうやって人口減社会の苦難を切り抜けたか気になる。が、(ギリシアとは関係ないためか)その後の記述がまったくなく残念。他にも、古代ギリシアには姓がない、アテネ市民は魚が大好き、オリンピックは貧乏人の出世のチャンス、などなど知らなかった知識満載。2018/03/17
kino
1
ソクラテスの話自体は1〜2割。2011/04/27
nao
1
史料に基づくのか著者の想像なのかがはっきりしない。平易な説明を心がけているのだろうけど…うーん。2011/01/28