ちくまプリマーブックス
原子力とどうつきあうか―JCO臨界事故体験

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  • サイズ B6判/ページ数 200p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480042408
  • NDC分類 K539
  • Cコード C0358

内容説明

1999年9月30日、核燃料加工工場(JCO)で国内初めての即発臨界事故が起きた。極めて特異といわれるこの事故は、なぜ起きたのか?本書では、事故直後現場に乗り込み、臨界終息作業の最前線に立った著者が、当日の現場を再現し、事故を検証する。また、原子力の本質を「危険さ」も含めて説き、原子力との共生の道をあらためて考える。

目次

第1部 ドキュメント臨界事故(事故の第一報を聞く;青い光を見た;最初の報告;即発臨界と遅発臨界;つのる焦燥感のなかで ほか)
第2部 原子力との共生の道を探る(臨界事故を検証する;原子力を選ぶリスク、放棄するリスク;文全文化の醸成に向けて)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スケキヨ

20
昨年末にこの臨界事故で被曝された方の治療記録のドキュメント本を読んで、違う視点で事故発生から現場では何が行われたのかが知りたくて探し出して読みました。原子力を専門とする著者があの事故現場の中心となり、いきさつと対応をしっかり描き出してくれています。後半は原子力は必要かどうか変わりになるエネルギーはあるのか、国としてどういう対策が必要か、など多くの警鐘をならしつつ個人としての原子力への理解を高めるべきだと難しいのですが書いてあり大変勉強になりました。奇しくも地震への対策ももっと練るべき、との言葉もありました2011/03/11

どっち

1
東海村JCO臨界事故の時の原子力安全委員会の方。当時は何の権限もない委員会であったが、科学者の彼は現場で指揮にあたり、終結に導いた。本人談の武勇伝なので反論も出ているようだが、この方と東海村の村上村長の働きを称えたい。2013/02/07

(V)o¥o(V)

0
当時の事故現場でどのような作業や判断がされていたかが記されている。事故の原因や教訓を示し、「正しく怖がる」ことの重要性とその方法を示している。そして、原子力の将来を考える必要性を力説している。2016/01/18

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