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内容説明
主人公を危機に陥れるオオカミやキツネ、知恵を授けるウマやネコ、異界へと導くカエルやカメ…メルヘンに登場する動物たちは、人間と同じように振る舞い、人間以上に活躍する。彼らはどんな深層心理を象徴するのだろうか。東西のメルヘンの中から16の動物たちを取り上げ投影された心の奥の世界を探る。
目次
はしがき 動物たちが活躍するメルヘン・ワールドへの道案内
第1章 意識と無意識をつなぐ動物たち
第2章 人間を助ける動物たち
第3章 虐げられる動物たち
第4章 悪役の動物たち
第5章 空想上の動物たち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
242
タイトルはなかなか魅力的。著者は臨床精神科医。基本的にはユング派の解釈に立脚するようだが、純然たるそれではなく、著者独自の直観も交えて語られる。ただ、時として分析が単純化され過ぎる傾向があるようだ。例えば、「浦島太郎」のところでは、地が意識界、海が無意識界であり、浦島は亀に連れられて無意識界へ退行すると論述するあたりなど。半ばは、この分野では常識的であるのかも知れないが、私には分析的であるというよりは、常套的な説明で済ませたという風に見える。全体としては、昔話に見られる動物を取り上げた視点は興味深い。2015/09/27
鳩羽
2
メルヘンに登場する動物達や架空の生き物が、どういったものの表象なのかどういう働きをするのかを深層心理学の視点から解説した本。出来事が先なのかシンボルが先なのか分かりませんが、〇〇は実は××を表している!というのは、本当かよ!と思いつつもなんか楽しい。2010/04/30
ちいくま
1
あらすじを読んで「ああーアレかー」とうっすら思い浮かべられるのもホンの少し。知らない話が多すぎた… 洋の東西を問わず似たような話が複数存在するのも面白い。2015/06/06
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