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内容説明
果物が種の保存のために身につけた甘い香りと果汁は、ヒトの手によって商品に仕立てられた。よりおいしく、より美しく、思いどおりの時期に実らせるため、果物本来の性質に、ヒトは様々な技術を施してきた。自然の恵みであると同時に経済作物でもある果物がたどったもうひとつの「進化」の歴史とは―。
目次
第1章 果物創世記
第2章 果物を創る
第3章 おいしく・美しく
第4章 病害虫との闘い
第5章 季節と国境を越えて
第6章 未来への志向
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Degawa
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身近な果物がどのように作られたのか書かれている。少し前まで今では当たり前のように接している果物は今とは違った形、味だったというのは面白かった。特にりんごが明治維新以降の果物だということと、柿が日本独自のものだというのが発見だった。 2015/03/03
ヒコ。
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育種家視点で書かれた、明治以後の日本における果物の歴史。育種家にとって、草本性のスイカなどは果物ではなく野菜で、その一方で木になる栗はタネなのに果物らしい。リンゴの「ふじ」のタネは「ふじ」でないことを理解するには、予備知識が必要、キーワードは自家不和合性です2013/02/20