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内容説明
貧乏な朝鮮人の家に生まれ、およそ本とは縁のない生活だったけれど、人生の節目には必ず本との出会いがあった。むすこの自死をきっかけにそれらをもう一度読み返し、作中の人物五十余人をとりあげながら、人間とは何かを考える。
目次
愛のかたち(ヴィョンの妻―太宰治;父と子―ヘミングウェイ;顔の中の赤い月―野間宏)
いのちのやさしさと悲しさ(人間の誕生―ゴーリキー;山椒魚―井伏鱒二;城の崎にて―志賀直哉)
ひとがことばをもつこと(狐―永井荷風;夕鶴―木下順二;イワンのばか―トルストイ)
自分との出会い(杜子春―芥川龍之介;鼻―ゴーゴリ;故郷―魯迅)
人間が人間であること(ひかりごけ―武田泰淳;スペードの女王―プーシキン;高瀬舟―森鴎外)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
May
2
書評の書き方には様々なタイプがあるが、これは、対象のあらすじを書いたうえで、一言、深遠な言葉を書き添えるというタイプ。最近はあまり見ないタイプのような気がする(出版は昭和)。各書評はそれほど長いものではないこともあり、あらすじがほとんどを占めている。これをどう感じるかは読み手それぞれだろうが、私はそれほどいやではなかった。名前すら聞いたことがない書き手の本など手に取ることすらないのだろうから、こうして具体のストーリーを知っておくことは、手に取る可能性を高めてくれる。なお、紹介されているのは短編、掌編。2019/03/29
コパン
0
忘れもしない。1982年11月3日に私は『ぼくは12歳』に出会った。私にとって大きな意味を与えた一冊。 この本の作者は高史明の息子さん。そんなご縁もあり、なんとなくは昔から知っていた。あらためてこちらを読んだ。すぐ読めた。図書館で読めた。そんな感じだった。決して薄っぺらいという意味ではなく。 2022/04/16
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