ちくま文庫
新刊!古本文庫

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  • サイズ 文庫判/ページ数 334p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480038661
  • NDC分類 024.8
  • Cコード C0100

内容説明

この本は、古本文庫についての新刊文庫である(ヤヤコシイ)。ひとくちに文庫本といっても、約100年の歴史があるのだ。その中には、数々の名著もあれば、一世を風靡しながらも、忘れ去られたもの、現在から見れば笑うしかないような珍本、奇本、トンデモ本も山のように存在する。それらを全部ひっくるめて、古本文庫の楽しさを伝授する書き下ろしエッセイ。図版満載。

目次

珍本・稀書篇(『モルモン宗』(内田融/文明堂/明治三十四年=一九〇一年)
『ハスケル氏断食諸病新療法』(ハスケル/岸東海訳/大学館/明治三十六年=一九〇三年)
『農事百話』(小林俊治郎/萩原朝陽館/明治三十七年=一九〇四年) ほか)
歴史・変遷篇(国民叢書『進歩乎退歩乎』(徳富猪一郎/民友社/明治二十四年=一八九一年)
袖珍名著文庫『因果物語』(鈴木正三/冨山房/明治四十四年=一九一一年)
青年英文学叢書『緑玉冠』(ドイル/菅野徳助・奈倉二郎訳註/三省堂/明治四十二年=一九〇九年) ほか)
文庫画廊篇(日本史蹟文庫『小田原の偉傑』(妹尾薇谷/岡田菊二郎・西谷完蔵刊/大正二年=一九一三年)
世界探偵小説全集『シャーロック・ホームズの帰還』(コナン・ドイル/三上於莵吉訳/平凡社/昭和四年=一九二九年)
日本探偵小説全集『石の下の記録』(大下宇陀児/春陽堂/一九五三年) ほか)

著者等紹介

北原尚彦[キタハラナオヒコ]
1962年、東京に生まれる。青山学院大学理工学部物理学科卒。作家、翻訳家、古本愛好家。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

国士舘大学そっくりおじさん・寺

21
再読。2013年大晦日の今日、本を全く読まずに一年を終えるのが淋しくて手に取る。紅白歌合戦等のテレビを見ながらパラパラ拾い読みしたが、それでも楽しい内容。珍本を紹介するだけではなく、文庫本の歴史もわかる。オススメ。私が昔持っていた本が貴重本になっているのを知り驚愕。本はどんなつまらないものでも基本的に捨てずに持っておくものだと痛感。人生で出会った全ての書籍を取ってある人は幸せだと思う。2013/12/31

ヴィオラ

14
一口に「文庫」といっても、出版社が違うだけでなく、個人出版だったり企業の販促物だったり、これだけの種類があるの本当に凄いですね。全然知らない本ばっかりで、古本者としてはまだまだヒヨッコであると痛感させられる一冊w 紹介された本で持っている本は、多分10冊くらいかなぁ…。 「獣婚譚」「アニマル・タイフーン」「みさきの銃声」「ロンゲスト・ハルマゲドン」あたりが欲しくなりました。(そういう意味で、貧乏人にとっては。なかなか罪作りな本でもありますw2022/10/03

giant_nobita

9
企業出版や地方出版、自費出版などで世に出た、古くて珍しい様々なレーベルの文庫本が収録されている。並大抵の古本コレクターでは触手が伸びないニッチでつまらなそうな本ばかりだからこそ、いかに読者に興味をもたせるか著者の書評の力量が問われるはずだが、現代との知識や感覚の違いについて学べる実用書に比べると、小説の紹介に厳しいところがある。あらすじに関しては緩急のない事項の羅列に終止しているものが多く、名作ならばともかくどうでもいい小説のあらすじほど読んでいて楽しめないものはないので、もっとサービス精神が欲しかった。2020/06/22

Sleipnirie

4
古本屋で見つけたちょいヘンテコな文庫本(あるいはローカルすぎて珍しい文庫本)をツッコミや古本知識を入れつつ語る(全部に表紙画像あり)。結構軽いノリ。 中身が変わったのもあるけど、大体は明治や大正などに出たので今から見ると変に見えるもの。 特に昭和の頃の本は雰囲気がとても出ていて面白い。 第2部では文庫本の歴史を色んな文庫を例に挙げながら解説。 ラストの部では日本にかつて存在した文庫本レーベルたちを軽い説明とともに載せるという中々資料価値のある本。2014/08/18

四四三屋

2
基本的には装丁に贅をこらしたハードカバーが好きなのですが、その大きさ重さ故にいつも手元にあるのが文庫本です。そんな文庫本の歴史を、価値ある本もそうでない本も取り上げて紹介してくれるのが本書です。あー、あったあった、とつい声を上げてしまいそうになる文庫本達が紹介されているのも愉しい。2015/02/17

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