内容説明
世界に名だたる色里・吉原の盛衰史。最後の“タイコ持ち”の研きぬかれた芸、情け深い娼妓たちとの思い出、トルコ風呂の発祥、性的サービスの変遷、そしてソープランドの時代へ。吉原に生き、すべてを間近にみてきたエロ事師が風俗街の裏話を打ち明ける。「遊びを遊ぶ」遊び名人の極意とは。日本雑学大賞受賞。
目次
長ァーいプロローグ―赤坂一ツ木から浅草へ
第1章 吉原軟派ぐらし(台東区千束四丁目;浅草新吉原角町;吉原とレビュー ほか)
第2章 道楽者エレジー(八号館と「アゲーン」;七五三盛衰記;吉原病院エレジー ほか)
第3章 トルコ風呂からソープランドへ(トルコ風呂草創期;スペシャル時代;和風高級化成長へ ほか)
ちょっとだけエピローグ
文庫版あとがき 十年ひと昔+三年
著者等紹介
吉村平吉[ヨシムラヘイキチ]
1920年、東京・赤坂一ツ木に書画骨董商の長男として生まれる。43年、早大専門部政経科卒。内蒙古包頭で現地入隊し、中国各地を転戦。45年の復員後、浅草の軽演劇団に所属。50年代末から上野、浅草、新橋などの売春地帯で生活、その後、風俗ライターとして活躍
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