内容説明
写真や映像は真実を伝えるとは限らない。あなたがいま目にしている写真や映像にウソはないか。意図的にイメージが操作されてはいないか…。ヤラセ番組やウソ報道の手口からスクープ合戦の舞台裏、プロパガンダの実際、さらに最新デジタル画像のカラクリまでを、豊富な実例をあげながら子細に検証する。ますます情報化が進む現代社会で、騙されないための実践的メディア・リテラシーの技術。
目次
メディアのインパクト
1 一枚の写真から
2 ウソ報道写真
3 一人歩きする写真
4 映像のカラクリ
5 映像は証拠になりうるか
6 映像ジャーナリズムの裏側
著者等紹介
新藤健一[シンドウケンイチ]
1943年、東京・浅草生まれ。東京写真短期大学(現、東京工芸大学)卒業。64年、共同通信社入社。帝銀事件・平沢貞通被告の獄中写真やダッカハイジャック事件など多くのスクープをものにしたフォトジャーナリスト。現在は共同通信社メディア局でインターネットの仕事に携わっている。著書には映像ジャーナリズムの危険性と限界を先駆的に描いた『写真のワナ』や、93年日本ジャーナリストクラブ出版賞を受賞した『見えない戦争』(ともに情報センター出版局)などがある
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カネコ
1
◎2009/06/26
せん
0
報道された写真の不確かさ、嘘についてと過剰になるメディアの取材姿勢への警鐘。写真の受け取り手に向けた内容だと思っていたら、ラストは提供側のメディアへ向けた話にまとめで、なんとなくまとまりがない気がした。写真についても、その事件を知っていることが前提で話が進んでいくのでわかりづらい。扱っている内容は興味深かったけど、すごく読みづらかった印象。2013/02/05
undine
0
あまり写真のウソについて触れておらず、看板に偽りあり。また、著者の思想がそこここに顔をのぞかせてきて、それこそがバイアスのかかったものになっている。昔この人の本を読んだ時は新鮮さが感じられたが、出がらしのような、新しい何かを得られることが全くなかった。残念。2011/04/21
いちはじめ
0
個人的には、何を今さら言ってるんだという感じ。2002/11/09