内容説明
なぜか世界中が活気にあふれていた1960年代、三文役者・殿山泰司が世界をゆく。ベトナム、台湾、アメリカ、そしてニッポン。三文役者がゆくところ、酒と女とジャズがつきまとう。権威も権力もクソくらえ!トコトン“あなあきい”で、いつもと変わらぬ殿山節に秘められた鋭い観察眼は、21世紀のいま、ますます輝きをましているのだ。
目次
1 三文役者のサイゴン日記(タイ先生サイゴンに向かう;タイ先生動乱の南ベトナムを行く;タイ先生メコン・デルタを行く ほか)
2 三文役者のアメリカ日記(“プレイボーイ・マンション”の夜は更けて;ロサンゼルスの虚しい夜;ベガスの鉄火場からケネディ「殉職の地」へ ほか)
3 三文役者のニッポン日記(亡命とはなんだ;マージャン天国ニッポン!!;風呂代値上げで遠くへ行きたい ほか)
著者等紹介
殿山泰司[トノヤマタイジ]
1915年10月17日、東京の銀座生まれ。’36年新築地劇団入団、初舞台。’42年松竹太秦撮影所入所。同年徴兵されて中国へ。戦後は’47年頃から新藤兼人脚本=吉村公三郎監督コンビ作品で売れっ子となる。’50年近代映画協会創立に参加。以後今村昌平、大島渚監督作品など数多くの作品に出演。ジャズとミステリを愛する。’89年73歳で死去
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