ちくま文庫<br> 松田優作、語る

ちくま文庫
松田優作、語る

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  • サイズ 文庫判/ページ数 374p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480036636
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0174

内容説明

70年代から80年代のわずか十数年間を疾走して逝った俳優・松田優作。アクションスターとしてデビューした彼が、鈴木清順「陽炎座」を経て「家族ゲーム」で森田芳光と組み、「ア・ホーマンス」を自ら監督し、吉田喜重「嵐が丘」深作欣二「華の乱」そして遺作「ブラック・レイン」に至るまでの軌跡。俳優として、映画へ賭ける熱い思い、そして、生いたち、家族、女性への思いを語り明かす…。

目次

弾けろ185センチのスーパーマシン
WALK&TALK 松田優作VS水谷豊
四歳の娘が「ユウサクさん元気?」って言うんだ!
鈴木清順症候群かげろう座談会 松田優作+大楠道代+原田芳雄
両足を5糎ずつ切ろうかと思った
アナーキーな精神を持ち続ける三三歳
アクションスターから大きく変化した
死にたいほどおれを悩ませるのは…女ですね
高平哲郎のたまにはゆっくり話してみたい 松田優作さん
『探偵物語』インタビュー
モリタ・フィーバ・イン・ニューヨーク 対談・森田芳光+松田勇作〔ほか〕

著者等紹介

松田優作[マツダユウサク]
1949年山口県下関市生まれ。映画俳優。劇団活動を経て73年TV「太陽にほえろ!」でジーパン刑事を演じ、人気を博す。以後、独特の存在感でファンを魅了、83年森田芳光監督「家族ゲーム」ではキネマ旬報主演男優賞など数多くの賞を受賞。89年リドリー・スコット監督「ブラック・レイン」が遺作となった。89年11月6日没。享年40歳

山口猛[ヤマグチタケシ]
1949年宮城県生まれ。劇団状況劇場を経て、映画批評・演劇批評の分野で執筆・取材をつづけている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

にゃん吉

4
古書店で見つけ、ちくま文庫からこういう本が出ているのが意外で、手に取りました。20代後半から30代後半にかけてのインタビュー集を通じ、一つの役に全力で挑み、一作終えるたびに、俳優として成長し、新たな境地に達していく俳優松田優作の軌跡を追体験できます。その姿は、魅力的でありながら、他方で、研ぎ澄まされ過ぎた怖さのようなものも感じます。平成元年没。享年40歳。インタビュー中の40歳以降の抱負が語られている箇所が切ない。この人にあと30年の時間があったら、どうだっただろう、そんなタラレバを禁じ得ない読後感。  2020/01/26

ハルジオン

1
なかなか面白かった。ホントに惜しい人と思う。いっぱい考えて、悩んで実行した人なのがよく分かる。今は自分の方が年上になってしまったので、まだまだ若いなって感じるとこもあるが、とてもためになった。仕事を共にするのは共犯関係が築けるか?で判断するってのはとても印象的な表現だった。2018/06/24

hiratax

0
(2005)2002年に「探偵物語」が平日午前に再放送され(「太陽にほえろ」のジーパン編も続き流れた)松田優作を後追いで知った。2005/02/15

MIRACLE

0
『人間の証明』(1977)から『華の乱』(1988)にかけての、雑誌インタビュー記事を収録した本。対談形式が中心(ただし、発言に対する説明が過剰に長い、ダメな記事もある)。また、内容にばらつきがある。内容は映画中心だが、母のこと(159頁)、『ア・ホーマンス』の監督交代について語っている(225、312頁)。映画への思い入れからか、伊丹作品への評価は低く、「映画で見る必要ないですよ。あんなもの」との、きわどい発言も(336頁)。「ただひたすら映画が好きでがんばっ」ていた男の人柄が伝わってきた(241頁)。2013/02/16

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