内容説明
ショートショートの先駆者であり、怪奇探偵小説の分野で多くの掌編小説を残した城昌幸。小さな作品ひとつひとつに見られる驚くべき発想の奇抜さ、ときに詩的な雰囲気を漂わせる文章の流麗さから、江戸川乱歩をして「人生の怪奇を宝石のように拾い歩く詩人」と言わしめた作家の、自選傑作集「みすてりい」を中心に、魅力を網羅した一冊。
著者等紹介
城昌幸[ジョウマサユキ]
1904年東京神田生まれ。本名稲並昌幸。日大芸術科中退。24年同人誌「東邦芸術」発刊、城左門の名前で詩を発表する傍ら、探偵小説専門誌「宝石」の編集長を務めた。小説においてはその折衷とも言うべき「城昌幸」名で探偵小説を書くが、「若さま侍捕物手帖」など多くの時代小説もある。1976年没
日下三蔵[クサカサンゾウ]
1968年神奈川県生まれ。出版社勤務を経て、ミステリ評論家・フリー編集者として活躍中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。