内容説明
窃盗で捕まり、ノイローゼに悩む少年、無知のまま売春に走り妊娠した少女。家庭の愛を断たれ、犯罪をおかし、心も身体も傷ついた未成年者を収容する場所「医療少年院」。青少年による凶悪犯罪の多発で注目されるが、現在取材は許されないその施設を調査していた著者が、それをもとに描いた作品。院内で働き、少年たちの更生に尽くすひとりの看護婦の目を通して描く、職員と少年たちの愛のドラマ。
著者等紹介
江川晴[エガワハル]
1924年東京生まれ。慶応大学医学部付属厚生女子学院を卒業後、慶応大学病院勤務の後、企業体診療所などに1983年まで勤務。1980年第1回読売「女性ヒューマン・ドキュメンタリー」大賞に応募、「小児病棟」で優秀賞を受賞
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