内容説明
古くは“バレばなし”とよばれてきた“艶笑落語”。いいかえれば、セクシー落語、ピンク落語、ポルノ落語でもある。品よく形容するならば、好色落語、お色気落語、風流落語ということになる。本書は、江戸時代から今日まで、“お座敷ばなし”として、ひそかに語りつがれて来た何百という艶笑小咄の中から精選し、バラエティ豊かに編んだ正統な小咄傑作集。
目次
合図の太鼓
赤貝
朝帰り
足わざ
あっちこっち
あと一合
油売り
天野屋利兵衛
出雲の神さま
居候〔ほか〕
著者等紹介
小島貞二[コジマテイジ]
1919年3月、愛知県豊橋市生まれ。新聞記者、放送作家を経て演芸・相撲評論家。日本放送作家協会々員、国立劇場演芸場運営委員、笑芸研究「有遊会」代表、相撲研究「貞友会」顧問、朝日新聞千葉版「千葉笑い」選者。著書に『落語名作全集』全7巻(立風書房)『漫才世相史』(毎日新聞社)『志ん生のびんぼう自慢』(立風書房)『決定版・快楽亭ブラック伝』(恒文社)『相撲丸豆本』全10巻(丘書房)『力士雷電』全3巻(ベースボールマガジン社)など350冊余
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感想・レビュー
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辻本 敏久
2
落ちがわからない話もいくつか。もっと頭を鍛えなきゃ。2025/05/28
goodchoice
0
昔の上司がバレ話が好きな人で、一杯やると結構話してくれた。この手のものは今だといわゆるセクハラだのややこしいことになるのかもしれない。いずれにせよ、日本人にしかわからない機微にあふれているのだが、若い人には難しいだろうなぁ~。粋という言葉が死語になりつつある現状では、このような本しか伝える手段はないのだろうか。2016/05/24
亮さん( ̄^ ̄)ゞ
0
個人の寄席、座敷の寄席で延々とやってきた艶落語を収録。クスリと笑える。自分も是非、友だちとの集まりで披露したいものだ。2016/03/04
Shoggoth
0
寄席ではやれないすこし卑猥な小咄が収録されています。特に一巻ではセックスに関するバレばなしがたくさんあります。すこしも扇情的ではなく笑いながら読めます。2015/03/09
1040
0
落語好き。とうとうこの本に手をだしました。いくつかは、わりとポピュラーな演目の流れをくむものもあって、わりと勉強になりました。おとなになってから、ひっそりと読もう!2010/08/30