内容説明
江戸は遠くになりにけり…東京に残る江戸文化、時にまかせて消えゆくばかり、これを見すごしちゃあいられねぃ!千社札を神社に貼り、猪牙舟に見立てたカヌーで川をくだり、隅田川の渡し跡をたずねあるき、浅草のディープスポットでちょいと一杯…銀座は木挽町に生まれた異才、なぎら健壱が現代の東京で江戸のアウトドアホビーに挑む。
目次
第1景 千社札・考
第2景 東京で富士登山
第3景 落語『黄金餅』を歩く
第4景 東京に名水あり!
第5景 神田川をカヌーで下る
第6景 暑気払いで谷中・巣鴨に墓参り
第7景 隅田川、渡しの跡をサイクリング
第8景 東京・はとバスツアー
第9景 『本門寺暮雪』片手に鬼平を歩く
第10景 地元深川で七福神巡り
第11景 浅草
第12景 雪月花の名所に江戸の名残をもとめて
巻末特別鼎談―江戸っ子にとってのアウトドア・ホビーとは
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saga
4
下町で生まれ育った著者だからこその1年をかけた下町論だ。自分なんぞは月島の路地裏を歩いてもノスタルジーを感じるのだが、もう東京には江戸はおろか昭和の下町さえ壊されていっているんだな~江戸切絵図を携帯し、東京を歩いたことがあり、落語好きで、カヤックも趣味としていた自分としては、本書は膝を打ちながら楽しめた。「黄金餅」を歩くなんざぁ粋でいいね~2012/06/14
bvbo
2
なぎら健壱さんの江戸を偲ぶ東京エッセイ。カヌーで川下りしたり、はとバスツアーに参加したり、落語の舞台を歩いたり。千社札好きなんだよな。あの博物館はまだやっているのか… 2025/03/31
kinupon
2
江戸っ子だね。粋な世界が広がっています。2011/10/22
じょみ
2
この本をきっかけになぎらさんが好きになった。
果てなき冒険たまこ
1
もう少し面白いかと思ったけどそうでもなかった。昔を振り返って懐かしむことは悪いことではないけれどだから今はどーのこーのってのはただの年寄の愚痴でしかない。本人は江戸っ子を気取ってるつもりなんだろうけど自分の考える江戸っ子は昔を振り返るばかりじゃなくて新しいものが大好きなんだと思うけど。最後の対談も著者さん以外がとても面白かった。2022/10/20
-
- 和書
- 日本人と日本文化の形成