ちくま文庫<br> 富士に立つ影〈8〉孫代篇

ちくま文庫
富士に立つ影〈8〉孫代篇

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  • サイズ 文庫判/ページ数 404p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784480034687
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

時は嘉永二年、風雲急を告げる乱世の中、物語の主人公は三代目に移る。伯典の孫熊木城太郎、菊太郎の孫佐藤光之助に、佐藤兵之助とお園の子兵吾も絡んで、築城家二門の運命は新たな展開へ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

tsukamg

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佐藤熊木の争いも孫の代へ。公太郎、平之助、どちらの息子も城太郎だった。熊木城太郎は公太郎譲りの茫洋とした落ち着きを備えているが、勝ち順負け順という戦闘モード切り替え機能が備わっている。敵に遭っても負け順だと使い物にならない。佐藤城太郎は父の良き資質を素直に受け継いでいる様子。ただ、父平之助は落魄し、不具となって隠れ潜む身に落ちぶれている。2016/07/04

アヴィ

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長い物語は遂に最終三代目孫世代へと移ろってゆく。三代目は何故か直系遺伝のようで、二代目の性格の良い所、悪い所を引き継いでいる。二代目公太郎は今はなく、兵之助は不具者として悲しい晩年を過ごしている、だがここで過去を思い起こしながら生きる兵之助は、ギラギラと生きることに燃えていた若き日と違い、とても人間らしい面が良く出ている。公太郎があまりに善人だっただけに相対的に悪役となっていた兵之助が最後に魅せる哀愁が悲しくも清々しい。2025/09/30

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