ちくま文庫<br> 鍵穴から覗いたロンドン

ちくま文庫
鍵穴から覗いたロンドン

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  • サイズ 文庫判/ページ数 429p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784480034052
  • NDC分類 382.333
  • Cコード C0122

内容説明

子供たちの悲惨な生活。乱脈を極める異性関係。すさまじい決闘。ありとあらゆる悪徳がはびこった昔のロンドン。大都市の実態と時代相が、ここにくまなく覗かれている。

目次

まず子供たちが…(ロンドン子供残酷物語;ビクトリア朝のロリータたち;悪魔に平手打ち―ウィリアム・ステッドの過激な人生 ほか)
愛の狩人たち(ロンドンにおけるセックスの歴史;生活と性の勝手な関係;ビクトリア朝ロンドン悪徳地図 ほか)
世界は劇場なり(古き良きレジャーかな;驚くべし食生活;テムズ川の罵詈雑言合戦 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かんやん

24
「野蛮人」について読んだから、今度は(主に)ヴィクトリア朝ロンドンの「文明人」について。文明が生み出したもの、階級・格差・貧困、そして堕胎、児童虐待、売買春、慈善事業、召使いとメイド、ポルノ、ジャーナリズム、出会い系(雑誌の投書)、歓楽街で馬鹿騒ぎ、賭博、自殺、スターetc。ああ、文明って、こういうものだ、と。はっきりいうと「野蛮」です。そして、テクノロジーの進歩を別にすれば、現代人と大して変わらない。高級娼婦、少女(というか子ども)売春婦、マッチ売りの少女、ポルノなどの当時の写真や風刺画を収める。2018/10/03

1
スティーヴ・ジョーンズと聞くと、どうしてもピストルズのギタリストを想像してしまう(笑)。先日『罪と監獄のロンドン』を読んだ時の衝撃ほどではなかったが充分楽しめた(なぜか発表とは逆順に読むハメに…)。7割ほどが、下半身関係で、残りがその他の風俗。印象がばらけてると思ったら、どうやら別の本からの訳出を一緒にしているようだ。しかしどうやら、このロンドンの惨状と異状は、仏など他国にしても異質だったようだ。こんな時代があったからこそ、怪奇作家も多かったのでは、などと想像した。友成純一が訳しているという事実が面白い。2014/05/18

マキオカ

1
【★★★☆☆】17〜19世紀くらいのロンドン裏ガイドみたいな、下品で面白かった。2008/10/31

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