内容説明
改革―それから回復か?株の大暴落、金融機関の経営悪化、政権の交代とニューディール政策、そして戦争の影―時代の試練に耐え、はい上がったアメリカが示すもの。
目次
1章 プレリュード―1929年9月3日
2章 “繁栄”の退場
3章 下降、下降、また下降
4章 政権の交代
5章 ニューディールのハネムーン時代
6章 社会風潮の変化
7章 改革―それから回復か?
8章 農場が吹きとんだ
9章 はれやかな勝利の声
10章 ペンとカメラに映ったアメリカの暗黒面
11章 摩擦と景気後退
12章 戦争の影
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
128
前の著書が20年代のアメリカ社会を書いていたのですが、今度は30年代ということでこの2冊でアメリカの民衆の生活状況がよくわかります。特に大都会ニューヨークが中心なのですが、、むかしの映画を見ているような感じを受けます。この頃に今のアメリカの文化生活の基盤ができたようなイメージがします。エンパイア・ステートビル、「ライフ」の創刊、「風と共に去りぬ」、ウォルト・ディズニーなどなどが出てきます。2016/02/29
ステビア
24
不況、ニューディール、そして戦争へ2023/03/19
dexter4620
2
絶版本、何かの書籍で本書の事を知り購入。1930年代のアメリカルポであり、陰惨な事件や株価の暴落、政治問題などが時系列でまとめられている。昔のアメリカに興味がある人向けであり、今となっては一般向けの書籍ではないように感じた。本書後半にある「苦境に見舞われつつも、耕地を広げていくのがアメリカ人の基本的気質」という考察は納得感があるものだった。2023/12/10
Jack Amano
2
第一次世界大戦の終了から1920年代の米国を描いた「オンリー・イエスタデイ」の続編。前作の終わりと重なり、大恐慌からスタートし、1930年代の米国の政治・経済・社会・文化を描いています。経済的には、厳しい時代ではあったものの、文化的にはかなり成熟してきています。経済的に苦しい時代であっても、日独伊露とは異なり、専制的な体制や共産主義には行かず、民主主義を堅持しつつ成長していった米国の姿が描かれています。試行錯誤の時代でしたが、1920年代・30年代は現代の米国の基礎を作った時代ということがよく分かります。2021/12/19
丰
0
Y-011999/07/24