ちくま文庫<br> コリオレイナス―シェイクスピア全集〈14〉

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コリオレイナス―シェイクスピア全集〈14〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 292p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480033147
  • NDC分類 932
  • Cコード C0197

内容説明

ローマの隣国ヴォルサイとの戦いで都コリオライを陥落させた将軍ケイアス・マーシアスは、コリオレイナスの名を与えられるが、市民の反感を買ってローマから追放される。行方知れずになった誇り高き英雄は、宿敵オーフィディアスと手を結び、祖国ローマを攻め落とそうとする。この企てを知った母ヴォラムニアと妻ヴァージリアは嘆き悲しみ―。シェイクスピア最後の悲劇。

著者等紹介

シェイクスピア,W.[シェイクスピア,W.][Shakespeare,William]
1564‐1616。イギリスの劇作家・詩人。悲劇喜劇史劇をふくむ36編の脚本と154編からなる14行詩(ソネット)を書いた。その作品の言語的豊かさ、演劇的世界観・人間像は現代においてもなお、魅力を放ち続けている

松岡和子[マツオカカズコ]
1942年、旧満州新京生まれ。東京女子大学英文科卒業。東京大学大学院修士課程修了。翻訳家・演劇評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

112
アグリッパの時代のローマ。武勇高きコリオレイナスは言葉で媚びることを極端に嫌い悲劇に見舞われる。だが聴き手の問題でもある。耳障りの良い事を語る人を信じずに、相手に気に入られようと媚びない人を信頼すべきではないのか―コーデリアの例がある。コリオレイナスが民衆について語る言葉『民衆は「俺たちは要求した、俺たちは多数だ、だから元老院は怖くなって俺たちの要求をのんだのだ」という。こうして我々は権力の座を地に落とし、烏合の衆に我々の心遣いを恐怖心と呼ばせることになる」。英雄を追い払ったローマは隣国に攻められた。2022/02/19

KAZOO

93
これも塩野さんの[ローマ人の物語]とかぶるかもしれません。シェイクスピア最後の悲劇ということですが、そんなに悲劇ということはあまりないような感じです。松岡さんがどこかで書かれていたそうですが、主人公のコレオレイナスはマザコンであったというようなことを書かれています。確かに様々な場面を見ても対峙するときには頭が上がらないようです。松岡さんの訳はやはり昔読んだほかの方よりも読みやすいです。2015/09/08

優希

45
古代ローマ史を元に戯曲化したものですが、政治劇としても読めると思います。戦いで都コリオライを陥落させたケイアス・マーシアスはコレオレイナスの名を与えられますが、傲慢と高潔さから平民に反感を買ってしまうのが皮肉ですよね。ローマ陥落の企みはその復讐とも呼べるべきものだったのでしょう。母親の嘆願にも耐えきれないような性格には問題を感じつつも、ある種のカリスマ性すら見たような気がします。正直この作品は現代の価値観で読むのは難しい気がしますね。後半の悲劇性も必然のように感じてしまいます。2014/10/25

鐵太郎

16
プルタルコスが「英雄伝」でグナエウス・マルキウス・コリオラヌスとして描いた共和制ローマ時代の武将の物語。翻訳の松岡さんが「シェイクスピア作品の中で最大のマザコン男」と評した男はどのように描かれているのか。前にほかの訳で読んだときには、イメージとしては項羽あるいは呂布のような男、と考えていたけど、ちょっと違うか。母親の腕の中という自分が作った呪縛の中で生きたこの勇猛果敢にして傍若無人、唯我独尊の短気男を、シェイクスピアはこう描いたのか。うむう。 他の読者はどう考えるのかなぁ。2025/06/05

シカマル

15
迷うことも人生、決断することも人生。「そういう態度だから民衆がかっとなるんです。どうしても目指すところへ行き着きたいなら、もっと丁寧に道順を訊くべきだ」、「たまげた、急転直下だな!」2016/12/10

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