感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホームズ
32
『四つの署名』『バスカヴィル家の犬』と2つの長編を収録。やはり何回読んでもワトスンの求婚は唐突だな~(笑)ワトスンの結婚を聞いたホームズの反応についての注釈がちょっと酷いな(笑)『バスカヴィル家の犬』は長編の中でも1番好きな作品。読んでいて幸せな5巻でした(笑)2013/05/08
しんすけ
12
『四つの署名』と『バスカヴィル家の犬』の2長編が収録されている。事件発生日は前者が1888年9月18日、後者が1888年9月25日と記されている。つまり同時期に発生した事件になる。 さらに『四つの署名』が解決したのは9月21日だから、4日の間をおいて新事件に取り組んだ訳だ。 ここでシャロッキアンにとって悩ましい問題が生じてしまう。ワトスンは『四つの署名』事件で知り合ったメアリー・モースタンに恋してしまい結婚の約束をしたはずだ。 ところが『バスカヴィル家の犬』の中ではモースタン嬢に関する言及は一切ないのだ。2020/09/22
旭
1
やっぱり格別と思います。ああ楽しいなあ。つくづく表紙がかっこいい。2012/09/06
水瀬しあ
1
年代学的考察を見る限り、ここに「四つの署名」が入るのは正しいのですが、とすると他の作品との整合性がおかしいことになるはず。んん? 「バスカヴィル家の犬」は、ワトソンくん奮闘の1本。それにしても、注のネタバレはいただけません。2004/07/20
ra0_0in
0
「『バスカヴィル家の犬』はホームズが物語を支配しているというより、物語がホームズを支配している唯一のホームズ物語」であり「批評家も一般的に四つの長編のうち最高傑作」とみなしている。実際、ゴシック的な興味によって読者を引きつけ、前2作のように唐突な回想によって興を削ぐこともなく、一気に解決篇へと導くように、構成的にも遥かに進化している。ホームズという超人の物語は、ワトソンという凡人の眼があるからこそ輝くのだと実感させてくれる作品でもある。実際には夫婦とはいえ、兄妹の近親相姦的モチーフがあるのも気になった。2014/02/12