感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホームズ
27
『第二のしみ』『ボヘミアの醜聞』『唇のねじれた男』『赤毛組合』『瀕死の探偵』『青いガーネット』と好きな作品が多く収録されているので楽しんで読めた(笑)しかし研究者たちからの突っ込みもかなり激しくなってきて(笑)色んなバージョンの挿絵が収録されているのも嬉しい(笑)しかし何回読んでも『ボヘミアの醜聞』でアイリーン・アドラーが恐喝してきたのが物語の展開とあまり繋がっていない気がする。2013/04/30
しんすけ
16
「ボヘミアの醜聞」や「赤毛組合」など9編微の短編が収録されている。 作品の面白さもさることながら、シャーロキアンのベアリンググールドが編集した全集だから、その真意を汲み取らねばならない。 まず1888年以前に発生した事件でワトスン夫人が登場することだ。 ワトスンは1888年の「四つの署名」で知り合ったメアリーモースタンと結婚するのだが、記録上はこれが初婚となっている。 ところが1887年の「唇のねじれた男」ではもろにワトスン夫人が登場している。2020/08/25
ぽま
8
ワトスンの初婚≠メアリ・モースタン説に乗っ取って進んでいるため、普通に読み進めてしまうと、この巻はやや違和感が残る物語配置となっている(無論、順序については理詰めで解説されてはいるのだが)。『ボヘミアの醜聞』が収録されているため、アイリーン・アドラーについての学説が多く興味深い。欲を言えば、なぜ彼女があのような行動(恐喝行為)を取ったのかについて、説得力ある考察が欲しかった。一番最初の短編集<冒険>からの出典が多い為、全体として勢いのある一冊だが、その分、研究家からの矛盾指摘もまた激しくなっている。2012/10/23
三丁目の書生
2
少年少女・ネタバレsalono(ネタバレ注意!) 【詳注版3】五つのオレンジの種/赤毛組合 他3【ホームズ】ネタバレ検討会 https://sfklubo.blog.jp/archives/14321429.html2022/06/10
varietasdelect
2
日暮雅通訳をベースに、ちくまの詳注版で補いながら読みました。トリックや推理は正直、それほど新鮮味はないのだけれど、ホームズのかっこよさやワトソンの関係性が楽しい。ちくまの詳注版は曜日への強烈なコダワリがだんだんウザくなってきた。ひととおり全部読み終わってから手をつけたほうがいい気がしてきた。新聞や郵便屋が出てくるたびに「だからこの日は日曜日ではない!」と得々として書かれている注、嫌いではないのだが。2011/10/19