ちくま文庫<br> 発明超人ニコラ・テスラ

ちくま文庫
発明超人ニコラ・テスラ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 451p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480032485
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0123

内容説明

誘導モーターを発明し、交流送電の実用化に大きな功績を残したテスラ。ところが彼は、殺人光線・人工地震兵器など超兵器開発の先駆者として、怪しげな伝説に彩られてもいる。本書はこの天才発明家の虚と実を、厖大な資料を駆使しつつ検証する。日本で初めてのニコラ・テスラ正伝!文庫化にあたり、オウム真理教など日本との関わりを加筆。

目次

第1章 よみがえる超人
第2章 バルカンの神童
第3章 突破
第4章 栄光
第5章 さらなる高周波の世界へ
第6章 無線システムとラジオ
第7章 コロラドスプリングズへ
第8章 栄光と挫折の大西洋
第9章 見果てぬ夢
第10章 人生の秋
第11章 死と伝説
第12章 テスラと現代、そして未来
第13章 テスラと日本

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

25
近未来モノを読んだりすると、出てくる疑似科学の代名詞に、ニコラ・ステラの理論を応用発展...云々となるが、彼の発明がトリガーとなって現代のリアルな電気文明は動いているようなものだ。 本書にはその業績の数々、華々しいパフォーマンス、世知に疎いための被った不遇、資金難からの挫折、寂しい晩年が描かれている。 特に、彼の評価の低さは著者に同感する所であるが、彼ひとりの偉業というよりも、19世紀以降の「時代」が彼や同時代の技術者や発明家に憑依し、電磁気の世界を作り上げる様に仕向けたとも思える。まるで共鳴現象の様に。2013/09/26

サイバーパンツ

18
電気文明の礎となったACの開発はもちろん、フリー・エネルギーや世界システムから、人工地震兵器やデス・レイまで提唱した大天才ニコラ・テスラ。エジソンがしょぼく感じるほどの天才っぷり、発想のセンス・オブ・ワンダーっぷりは、厨二心をくすぐります。SF者と創作者は必読の一冊。2016/10/28

こよみ

15
度々資金難陥っている金星人説とかすごいのがあるな2016/03/21

ヴィオラ

10
「リヴァイアサン」からの三部作で出てきたニコラ・テスラさんについてのお勉強です。名前くらいしか知らなかったんで、本書を読んで「何でこんなに知らなかったんだろう?」と、国内での知名度の低さに正直驚きました。「世界システム」っていう言葉は、SF者の心を妙にくすぐる響きがありますね('-'*)2013/02/02

unknown

5
不世出にして不遇の科学者、伝説と狂気と謎をもって今なお語られるニコラ・テスラの生涯を、膨大な資料を基にまとめた伝記。早熟ぶりを示す幼少期、エジソンとの出会いと訣別、栄光と凋落など、エピソードは枚挙に暇がない。憂鬱な少年時代に読んだマーク・トウェインの著作に深く感銘を受け、二十数年後にアメリカの地でトウェインと対面してからは両者の親交が終生に渡って続いていくというエピソードが良い(テスラから少年期のエピソードを聞かされたトウェインは号泣したとか)。『バベッジのコンピュータ』と共に、スチームパンカー必読の書。2013/09/07

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