内容説明
樋口一葉没後100年に贈る、カラーさしえ入り「たけくらべ」。大黒屋の美登利、龍華寺の信如、田中屋の正太郎を中心に、吉原裏の下谷龍泉寺町に住む少年少女たちのいきいきとした暮らしぶり、淡い恋ごころを描く名作を、布絵作家宮本順子が情趣ゆたかに甦らせる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tonex
32
宮本順子による情趣ゆたかな布絵の挿絵入り「たけくらべ」。絵だけ眺めた。2016/05/11
Chihiro
2
美しい明治のジュブナイル小説。絵がマッチしてて、心に溶け込むよう。ミドルティーンに読んで欲しい。初読みは高校の国語の時間で、あまりのピュアさにうっとりとした思い出があるが、改めて読むと、哀しさが胸に染み込む。2014/07/08
ことり
1
初めは読むのが難しかったが、読んでるうちに段々と物語に入り込むことができた。とても綺麗な文章で、心が洗われた気持ちになる。友仙ちりめんの切れ端の件では繊細で素朴な日本人の感性を表していると思った。文章が難しかったため、内容をきちんと理解できた自信はないので、また改めて再読したい。2016/03/26