内容説明
日本の社会はどんな仕組みや動きでなりたっているのか。世の中には、なぜ金持や貧乏人がいるのだろう。みんなが金持になれないのは、なにかしかけがあるのかもしれない。それに、もうすぐ石油がなくなるとか、食糧危機がくるとかさわがれているけれど、ほんとうだろうか。複雑になった社会の仕組みや動きを、もう一度考えてみる必要がありそうだ。
目次
おどろくな、あわてるな
お金の世界―内と外
日本の社会を考える―欧米とのちがいのなかで
技能に生きる世界―そこにかくされているもの
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fu
21
読んで感銘を受けた本ほど感想が書きにくい。ひと言で説明できない己の文才の無さが原因なのだけれど。「目だけでしか見ない者、心で見ない者は常にいつわりを信じざるを得ない」経済社会である世の中を表面的に定説を信じ鵜呑みするなかれ、と説き、世の中の現象の本質を子どもたちに伝える目的で書かれている。子どもに限らず、大人が読んでも面白く、凝り固まった固定観念を取り除くのに役立つ。2017/09/10
まる@珈琲読書
4
★★★★☆ ■感想:大学時代に読んだ著者の『ケインズ』が面白かったのを覚えている。同じ著者の本書をたまたまAMAZONで見つけ購入。自分の子どもたちが中学生ぐらいになったら読んでもらいたい。多少、時代背景を考慮しなければならないだろうが、本質的な部分は変わらないだろう。 ■学び:君たちの生きる社会、それを考えるひとつのこつは、自分と相手を全部いれかえてみるということです。 ■行動:菊池武雄について調べる。2013/02/26
かきつばた
2
青春時代に手に取った本。今でも、ときどき、ふと手に取って読み返してみる。今でも社会に対する目が見開かれる心地がする。
Petit
2
中学生くらいの時に、母から渡された本。当時、見向きもせずそのまま20年以上が経った。今初めて読み終えて、なぜ当時読まなかったのかと後悔した。2021/02/23
大先生
2
再読。素晴らしい本だと思います。私の中ではベスト3に入る本です。中学生向けではありますが、大人が読んでも学ぶところはたくさんあると思います。「君たちはどう生きるか」を意識して書かれたようですが、その目的は十分に達せられているものと思われます。2019/10/27