感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はづき
12
いまでもニュースでは、家族による精神障害者の監禁事件が報道され、長期入院で家庭や地域に戻れずにいることが話題になる。ここに描かれているような医師・保健師、家族会の活動が時代を進めてきたことを逆流するようなことはさせてはいけないと思う。2018/05/31
のの
10
地域医療ってすごい。地域でできることの包容力を感じたし、家族会や医者や看護師、保健師、ワーカーが力を合わせればできることはまだまだ沢山あると感じた。精神衛生法の時代の様子がよくわかったし、何より当事者や家族への眼差しの温かいこと。「待つ」ことを実践してゆきたいと思った。2017/09/11
yuka
3
◆精神科医が出会ったノンフィクションの『人』の物語から、心の支援者としての在り方を学ぶ。2020/02/11
uka
3
まさにフィールド・ノート。医師・保健師さんはじめ地域に密着した活動に頭が下がります。 地道な活動があってこそ少しずつ今が変わってきていると信じたい。2018/03/24
ポレ
2
こころを病んだ人々と、様々な立場で見守る人々。精神科医らしい俯瞰的かつ暖かなまなざしで、彼らの生き様、死に様を綴った小話集である。深沢七郎を想起させる、感情の抑制されたカラッとした文体が秀逸だ。2017/07/01