内容説明
人類は無意識のうちに「別種の生命体」の誕生に手を貸してきた―。物たち―土器の砕片からコンピュータまでの隠されたいのちが露わになった今、かれらとの共生の道を提唱する、スリリングなライフサイエンスファンタジー。
目次
序章 来たるべき生命の予感
第1章 物たちの本質
第2章 物たちの起源
第3章 物たちとの出遇い
第4章 物たちの社会生活
第5章 人をかたどった物たち
第6章 物から機械へ
第7章 機械の中の幽霊
終章 来たるべき物たちに寄せて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuji
7
91年に翻訳出版された古いもの。ライアルワトソンは、底の浅いガイア思想を連想させ、本書もカルトに利用されそうないかがわしい話が多い。でも面白かった。魚が降ってくる。石が深夜に音を出すなど不思議な事件を列挙、それだけで十分面白い。神性を代表する生命創造を女性が担っていた。鋳鉄する際に男性サイドは女装、神聖を保証する儀式で防御した上で、創造行為を女性から奪っていったとか。機械<コンピュータ>が思考するに至ることで、人間は単なる機械であることを実証するとか。実感がこもってて引き込まれる。あれ、危なくね?2017/02/12
イノ
2
図書館から。無機物にも生命またはそれに至る何かが潜んでいるって主張している本。95年の世紀末当時はオカルト全盛期だからかなのか。著者は生物学者らしい。ハワイの火山の石、ホールインワンを連発するボール。不幸になる宝石。などなど項目別に膨大に起こった事件の記録とともに無機物生命を紹介していく。 中古の一軒家を買った筆者の体験が予想外なのとうまさで久しぶりにぞっとした。物に愛着がわくと思う。面白かった。2015/11/29
より
1
★★★2018/04/21
岡部淳太郎
1
読んだ当時、とても刺激を受けた記憶がある。ワトソンはいまあれこれ批判があるらしいけど、何はともあれ自分にとって刺激を受けた本は良い本。
あさぎつね
0
「物」についての概念が大きく変わったような気がする。面白い。2012/10/21