内容説明
「これはチャップリンの伝記ではない。いうならば、チャップリンの雑記帳である。しかし、この雑記帳は私の手の指の一本一本をむしりとってゆくように痛く、つらく、はがゆいものであった。つまり、好きすぎると書きようがない。本気で尊敬すると書けない…」チャップリンがやっぱり私の命だからである。彼が与えてくれたものは今の私のこの人生なのである。思いほとばしるままに書き綴られた人間・チャップリンの魅力のすべて。
目次
1章 私のチャップリン
2章 チャップリン映画に見るチャップリン
3章 チャップリン・余談
4章 チャップリンを語る
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
baアタマ
1
1977年。チャップリンはフランスはじめ今だに不動の人気の喜劇王。どうしてそんなに人気があるのか解らないまま。(最後まで作品をみたこともない)「あの人に会いたい」で著者がチャップリンを語っていたので、何か解るかなと読んでみました。最初からチャップリン愛が熱く語られます。愛が余って筆が追い付かない感じがありました。1939年に「独裁者」を制作しただけでない…笑いの中に人生を見せる映画を作ったと著者は言っておられました。幼少から映画を見て育った評論家ならではの当時の映画の話も興味深い。巻末に全作品目録。 2015/05/24
Gen Kato
1
淀長さんの語りが耳に蘇る。チャップリンを語りながら、「同時代的に」無声映画時代の息吹を伝えられる人はもういない。2014/11/17
IamG
0
巻末に作品リストが付いている。2006/11/07