内容説明
悲劇『ロミオとジュリエット』で、仮死状態のジュリエットを死んだと“見誤った”ロミオは、後を追う―生命科学者ワトソンは、“死と生の境界の曖昧さ”を実証しつつ、生命体にとっての“死の本質”を構造的に明らかにする。さらに“死の辺縁(ソフトエッヂ)”の多くの謎に迫り、死後生存と再生の可能性に挑む、スリリングなライフサイエンス・ファンタジー。
目次
第1部 肉体(生命と死の起点;病いとしての死;死にいたる過程)
第2部 精神(アイデンティティーの行方;体外離脱への生物学的アプローチ;肉体と精神の分離)
第3部 霊魂(肉体と分離した人格;死後生存と再生の可能性)