内容説明
日本の学校は、朝礼のとき、体操のとき、背の順で並ばせる。アメリカやオーストラリアでは、「背の順で」という発想はない。背の順で並ぶことの背後にどんな価値や意義が隠されているのだろうか?こんな身近な例から出発して、子供の個性、自尊心、そして教育自体を改めて考えなおし、人間だけに与えられた「笑う」という自然な行為にあふれた「笑顔のある学校を!」と説く。
目次
第1章 個性豊かで楽しい学校
第2章 風通しのよい社会
第3章 家族革命という嵐
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
4
豪州には幼稚園の制服なし(14ページ)。学生服もそうだが、画一集団教育の象徴として、評者には快くない対象。本著は公立学校教員が読むべき内容を数多く含むことは確かだろう。日本の不登校の生徒も、実は、ふつうの感性で協調性に馴染めない人間を排除してしまうのが集団教育のネガの面か。校長も職権乱用しない(39ページ)。未だに体罰問題の呪縛から解放されない自分が生徒のときと同じをことを繰り返すイカレタ教員は、グローバルスタンダードにも外れる。人権感覚が麻痺している。入試制度の多様化も日本のセンター試験廃止の根拠かも。2013/02/18