内容説明
アメリカ人の父と日本人の母の子として生まれたイマオは、「あいのこ」と差別される孤独な少年だった。数年おきにしか会えない父親は、イマオを「家なき子」のレミにたとえ「かわいいレミちゃん」と可愛がり、何一つ不自由のない生活を送っていた。しかし、「あいのこ」の劣等感からイマオは、しだいにイタズラもすれば、ケンカもする、時には不良じみた行為までする少年になってしまう。「混血」として生まれた著者の告白的自伝小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よーさか
1
本当に伝えたいことを、伝わるように一生懸命書いている本は、それだけで素晴らしい。そしてこの本はとても人間にとって大切なことが書かれていると思う。みんなに読んでほしい。2022/11/02
草津のブーサン
0
あいのこと呼ばれた『レミ』達は、今の時代にも沢山いる。現実を心に刻みたい。2022/11/16
ともち
0
文学、語学、頭の中のものを吸い取るよう息子に言う父に、本当に大切なものは物ではないのだと私にも教えてくれる。学んで身につけたものは奪われることはないから。今の時代から考えると想像を絶する状況で、フランス語や文学だけは逃さない、と必死にならざる負えない環境は辛いことだが。浜辺でけんかした山本くんの再会、山本くんの言葉が響いた。2022/10/22
つきもと
0
明治から昭和を生きたハーフの筆者による少年少女向けのエッセイ。真摯な筆致だけに内容がしんどい。2022/08/28
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