ちくま文庫<br> チェーホフ全集〈5〉

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ちくま文庫
チェーホフ全集〈5〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 619p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480028051
  • NDC分類 988
  • Cコード C0197

内容説明

夏の曠野の風景と少年の旅を描いた詩情あふれる名作「曠野」他、さまざまな魅力に富んだ十三篇を収める。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぺったらぺたら子 

25
ロードムービーに先駆けた旅の映像詩『曠野』が見事。全ての人が持つ聖性、大地との交感。物語として分けられた世界から再び未分化な詩的時間・空間へと戻していく試み。少年が都会へ出て青年になり、やがて社会を受け入れる事が出来ずに死ぬ、という続編の構想があったそうだが、それを書かない事でチェーホフはチェーホフになったのだといえる。続く『ともしび』からニヒリズムの超克というテーマが始まり、その組んず解れつの戦いがそれぞれ続いていくことになるのだから。それはやがて7巻の『学生』に結実し、さらに戯曲へと広がることになる。2020/11/15

narmo

2
「六号室」再読。怖い。苦しい。現実。 記念すべき200冊目がこれか〜(笑)2022/05/29

ガリポリ

1
収録作の中では、ともしびと退屈な話が非常によい。チェーホフ自身は作中の登場人物やそのセリフから自らの信念を類推されるのを好まなかったようだが、これらの作品と六号室には通底する思想が確かにあると感じられた。2015/07/15

chanvesa

0
「六号室」をめあてに昔に読んだ。久しぶりに再読してみるとあまりぴんとこない。「ミイラ取りがミイラに」みたいな話と単純化してはいけないが、イワンの感覚はやはり正常の対比ではなく、医者を引き込むための存在なのがわかってしまう。むしろたった数ページの「ある商店の歴史」がすべてを言い表している。落語のマクラに振るような小噺みたいにできがよい。一般的な人生そのものの悲哀、核心を突いている。もしくは「妻」のほうが受動的であるが、「ミイラ取り」の悲惨さをえぐりだしているように感じる。2012/02/09

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