内容説明
普通「遺言書」などというものを“書こう”と思っている人は少ないだろう。が、ここに奇妙な100の遺言を集めた本がある。「意外な遺産と遺言」「紙に書かれなかった遺言」などはほんの序の口。「復讐としての遺言」「夫からの遺言」と読み進めれば、自分の死後まで家族や友人を縛ろうとする死者の強烈な意志に、そら恐ろしくなることうけあいだ。
目次
意外な遺産、意外な遺言
復讐としての遺言
遺言は紙に書くとは限らない
遺言に付ける条件について
妻と夫とのあいだ
歴史に残る遺言
遺言は人間そのものを啓示する
笑いつつ退場
古典的な正統派の遺言
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鑑真@本の虫
1
遺言もまぁ、個性的なもんだなぁ。 人生に好調はないと思う。あるのは、不幸と少しの安らぎだ。 心臓が止まる時は、きっとこの世を満喫した時だろう。 まだ足りないから、私は、生きているのだろう。2012/10/21
ごま
1
大学の図書館で発見。題名に思わず吸い寄せられてしまった。色々個性的な遺言書もあったもんだ!自分まで好き勝手に、できればユーモアも混ぜて遺言書を書きたくなった。影響されすぎ?いやいや、遺言書って最後の意思表示。ならば一世一代なけなしのユーモアセンスを全細胞からかき集めて書きたいじゃないか!2010/04/10
影実
0
暇つぶしに。2008/09/10
犬都歩
0
寄付したがる人、復讐心に燃えている人、愚痴っぽい人、遺産の受け取りに細かい条件をつけて指図したがる人など、遺言はその人の価値観や性格や人生が剥き出しになるのが面白い。一番のお気に入りは、アイルランド人を絶滅させるために自分の遺産でウイスキーと棒とナイフを与えて互いに殺し合わせろと息巻いているイギリス人の遺言。生きてるうちの軽口ならともかく、遺言書でわざわざ言ってるのが、アイルランド人には悪いけど面白すぎ。別の人の「わが魂はこれを返上す」の一文もかっこいいし、ラストを飾るジャック・ケリーの遺言は粋そのもの。2024/05/14
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