内容説明
犬の国の軍隊とのたたかいに破れたひょうたん島一同はとらえられ、明日をも知れぬ身となる。博士の妙案で「自分たちは人間ではないウマザルだ」と主張し、プードル夫人のもとでサーカスの一団となる。そのすきに、犬をやっつけるためのノミの増殖をたくらみ、それに気づいたブルドキア軍と、再び壮烈な戦端が切っておとされる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
56
大団円。ここまで長いと読みごたえがある。コロシアムに全員が入れられた絶望的な状況から、よくぞここまで到達したものだ。サーカス、ノミ、裏切り、そして決闘。敗れた宿敵ピッツにも敬意を表すダンディさんが実に大人でカッコイイ。トラヒゲは実にまぬけで、ますますお人よしに磨きがかかる。話が終わっても、犬と人間、動物と人間との関係を改めて考えさせられる点、子どもの人形劇として作られながらも、物語の奥には深いものがある。さて本来はミュージカルだから、実にたくさんある挿入歌を、音として聴けたらなぁと思う。CDも欲しい。2021/07/21
呉下の阿蒙
2
尊厳ある生き方を。ピッツ長官、敵ながら天晴れ。2018/01/16
カラカラカラカラカラカラカラ
2
挿絵のダンディにびっくり。 意外とつぶらな瞳なんですね(笑2012/03/30
しも
1
冷静沈着なピッツ長官がノミにやられて痒がるシーンは笑ってしまった。ダンディがサングラスを外したら目がゴマみたいでかわいい。トラヒゲと酋長はいいコンビだったのに、この巻で酋長が王国に帰った。残念。2012/12/09
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- 和書
- 北一輝 ちくま学芸文庫