内容説明
ドン・ガバチョ、海賊トラヒゲ、マシンガン・ダンディ、サンデー先生、博士、ダンプ、テケ、チャッピ、プリン…。あの懐しいキャラクターが帰ってきた。第2巻では、ひょうたん島が流れついた「ライオン王国」でのお話。サーカスに入りたい王様ライオン、ひょうたん島の人々を敵と思い込むタムレの人たち、両者のいさかいの中に、人喰花が登場して…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
55
最初のシリーズ後半。絶体絶命でもあきらめない、ひょうたん島の仲間。子どもたちがすごいのは人形劇のお約束。困難をどうやって乗り切るかのアイディアが、ドラマとしてのおもしろさだと教えてくれる。人喰花に襲われるアクシデントが、意外な方向に物語を転換していく。ところが……残念なのが原本の欠落。かなり重要な場面だけに非常に惜しまれるが、読んでいて緊張感が続きすぎなくて、ホッとできたのも事実。ともあれライオンくんが、どうしてひょうたん島の仲間になったか、という物語。第50回まで。何とオリンピック目前(ただし前回の)。2021/07/17
きき
14
一巻に続きタムレ編。登場人物それぞれが自由に考えの赴くままに動いていって「果たしてどうなる…」と思いつつも、最終的に大団円になるのが何だかすごい。子供達を守るサンデー先生もまだ未熟なところがあって、でもそれをダンディやトラさんが助けてあげたり、はたまた子供達が助けていく、という構図も胸に刺さる。あとはやはりダンディ。「いつもひとりぼっちだね」という博士の言葉に「おれにも友だちはいるさ」「運さ」って答えるのカッコ良すぎないか?そしてそれが伏線だったかのようなラスト。こんなに鮮やかな振る舞い、あるだろうか?2021/07/24
シャル
5
脚本集。ひょうたん島とぶつかってしまったライオン王国の話の後半戦。牢獄に囚われたひょうたん島一行の話から始まるが、エピソードとしてはどれもなかなかにハードである。脱獄計画から始まり、ドン・ガバチョが酋長側の弁護人となり繰り広げられる裁判や迫り来る人喰花との対決、そしてタムレ族の新大統領決定のための選挙とその後のダンディさんを捉えるための策謀劇など、文章の流れだけ見ると子供向けの人形劇とは思えないものばかりである。どの話でも大人のいい加減さと強かさ、子供の勇気と無鉄砲さがベースにあるのもその印象を強くする。2016/07/31
FK
3
当時の人形劇を思い出しながら、頭の中で音読しながら読んだ。ただ残念なのは、この本はに「欠本」とのみ表記されたものが四回分ある。第25.41.42.43回分。見つけられなかったのか、すべてもう廃棄されていたか。一回分くらいならなんとか前後から推測できるが、まとめて三回分飛んでいるのは痛い。 映像が残ってないのと同様、残念なことだ。とまれひょうたん島はタムレ族と別れ、再び漂流していくことに。 2017/04/08
しも
1
サンデー先生がピュアすぎて、この冒険物語にどこまでついていけるか心配。でも子どもたちの大人になったところを見てみたいって気持ち、素直に共感。2012/12/02
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- 和書
- フルトヴェングラーの手記