目次
街頭から見た新東京の裏面(市政の巻;江戸ッ子衰亡の巻;建築交通の巻;商売の巻;生活の巻)
東京人の堕落時代(各方面の徴候;上流社会;職業婦人;下層社会;不良少年少女)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
TomohikoYoshida
20
夢野久作といえば、当然小説を期待するのだけれど、この本は関東大震災の一年後に東京を取材したルポルタージュだそうだ。どんどんアングラな方面に夢野久作の興味が移っていくのがわかる。ただ、やはり小説が読みたいのである。2022/12/28
ベルディ/みりん
4
関東大震災の1年後の東京のルポルタージュ。前半は江戸っ子の人口減少問題について論じられる。そこには「一般に或る人種が文化の絶頂に達すると人口が減少する」と書かれている。これには驚いた。この言説が1924年で既に議論の的になっていることに。そして結婚相談所があった事も衝撃。本書を読まなければ、私は100年前の東京の姿など知る由もなかっただろう。100年で科学技術は恐ろしく進化を遂げたが、人間の性質はたいして変わらない。100年前の日本にも現代とさほど変わりのない生活や慣習があったのだと思うと感慨深い。2024/10/15
海野藻屑
1
東京の地価は半端ないとか見世物小屋は面白いとか些細なことなんだけど東京の弱点をついている2017/07/13
こうきち
1
今の日本に重なるところが多過ぎて。何とも言えない気持ちになった。2016/03/26
こうず
1
関東大震災より数年後の東京を取材したルポルタージュ。新聞記者という立場で執筆されてはいるものの、文体や分析の視点などはしっかりと「夢野久作」をしてるのではないかと感じる。後に小説家として本格的に開花するより以前の萌芽が、確かに感じ取れる。著者は時に社会から弾き出された者、アウトサイダーを主題とした作品を残しているが、「東京人の堕落時代」における不良少年少女の項目は、この当時から既にそうした「立場」への興味が在ったのであろう事を窺わせて興味深い。「記者」夢野から「作家」夢野へと変化する過渡期の姿だ。2009/08/01
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