内容説明
今までの物語の真実性に言及し、女性が自分の全生活を自分の眼と心で内側から構成した点で画期的といわれる「蜻蛉日記」、さまざまな障害をおしきって高貴な男性と結ばれていく様を描いた「和泉式部日記」を加えて女流文学者が王朝女性の息吹きをみごとに伝える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇵🇸🇾🇪🇱🇧🇨🇺
4
これまで古典はかなり読んできたにもかかわらず、平安時代の女性日記文学はまだ読んでいなかった。本文庫は和歌を除き現代語訳のみ。注釈は節の終わりにまとめるという最悪の形式。どこに注があるのか極めて分かりにくい。 「蜻蛉日記」早々に母が亡くなって失意の日々。男子(道綱)が生まれるが、「産後うつ」かと思うくらい超ネガティヴ思考。それは作者の性格の問題もあるが、旦那(兼家)が浮気性で割といい加減なのもある。「仕事と私と、どっちが大事なの!」…違うか。当時は通い婚という事情もあるが、結局は愛人の一人にすぎなかった。→2024/12/06
i-miya
3
林あまり、解説、=相性の悲劇、スキャンダルの悲劇=、蜻蛉日記=藤原道綱の母が作者、中森明菜の悲劇と同じ、絶世の美人だった、陸奥守藤原倫寧を父に持つ名家の娘、藤原兼家に熱心に望まれ道綱という子をなす、「妾」の域に留まる、そのかたくなな性質、好きだがむっつり不機嫌、難しい女、一方、兼家、あっけらかんのタイプ、重い女となる。;和泉式部、「恋多き女」、キャッチコピー、10代で父の部下となった橘道貞と結婚、娘なす、のち冷泉院第三子為尊と恋仲、父から勘当、夫から離婚、親王と結ばれる、親王の死亡、親王の弟と結ばれる、帥2009/06/24