ちくま文庫<br> 記憶の絵

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ちくま文庫
記憶の絵

  • 森 茉莉【著】
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  • 筑摩書房(1992/02発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 360p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784480025982
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

葬式饅頭を御飯にのせ、煎茶をかけて美味しそうに食べた父・鴎外のこと、ものの言い方が切り口上でぶっきら棒、誤解されやすかった凄い美人の母のこと、カルチャー・ショックを受けたパリでの生活、〈しんかき〉〈他所ゆき〉〈足弱伴れ〉などなつかしい言葉と共にあった日常のこと―。記憶の底にある様々な風景を輝くばかりの感性と素直な心で描き出した滋味あふれる随筆集。

目次

薄闇の中
祖母
銭湯
伊予紋
着物
洋服

よく走る馬
足弱
腕弱
ヤッタルデ
続・ヤッタルデ

本屋〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さおり

42
あまり本を読まない友人が買ったと言うので便乗して買い、読み始めたのが9月。4か月かけて読了です。森茉莉さんの、幼い頃の思い出、パリでの結婚生活からひとりめの夫との別離まで。新聞掲載されたという短いエッセイをまとめたものだけど、何せ読みにくい。が、そのなかに書き留めておきたいすてきな表現があります。昨日の私はあるセミナーに行ってて、ものすごく凹んだ状態で金沢から帰る電車の中でこの本の最後を読みました。後記に、救われたなぁ。大失敗のさなかにもわくわくした気持ちが湧いちゃう森茉莉さん。見習いたい人生の先輩です。2024/01/15

りりす

25
森茉莉の、幼少期の想い出から、結婚と離婚、仏蘭西滞在、晩年の出来事までをふんだんに収録したエッセイ。世に蔓延る粋でない物事を得意の辛辣な意見でオーバーキルなまでにやっつけ(森茉莉的には『ピシャリとやっつけ』と言われたかったかもしれない)る文章と、対して美を礼讃する姿勢に彼女の美の世界を感じ、幼女期の描写には「よくもまぁ此処まで自惚れられるものだ。自分を天使と小悪魔の混血児とでも思ってるのだろうか」と呆れ(これが本当に自惚れてる文章なのですよ)、お洋服や食べ物の描写にうっとりし、とにかく濃密な一冊でした。2018/09/15

A.T

24
以前住んでいた家の近所に茉莉さんの妹の杏奴さんが住むお屋敷があったのを振り返りながらゆったり読む。2ページ余の小編が、ざっと120ほどもあるだろうか。父鴎外の作風が江戸時代を想起させるのに、たった1世代を隔たったムスメ茉莉さんの作風は平成の現代から見ても時代を感じさせないほどに生々しい。その現代感覚で描かれる世界が、山の手のお嬢ならではのハイカラさ。あの江戸趣味の鴎外さんの、実際の暮らしぶりがその時代のハイカラそのものだったということにショックを受けたー。2018/08/26

あ げ こ

16
横道にそれつづけるようにして語られる色彩や香りを、そこに含まれる夢ごと、水色の靄を、メリンスの肌目や、冷たい縮緬を感じる皮膚の清潔な官能を、或いは怒りを、翳りや苦さを、都度、逐一、細かに読んで、それが何よりも楽しい。無際限に横道にそれつづけていてほしいし、横道にそれつづけることこそがそのまま書くという行為そのものであることを強烈なまでに思い知らされて、本当に楽しい。例えば幼い日の〈夢をみているのかと思うような、暈りした眼をあいている小さな顔〉を記憶の内にみる、森茉莉の書くための眼にこそ、自分は魅惑される。2023/08/31

あ げ こ

14
森茉莉の世界に、蠱惑的でないものなどない。森茉莉が書くものの中に、蠱惑的でないものなどない。恐らくはもう、何度も読んでいる。何度も味わっている。何度も何度も、同じ言葉で、或いは僅かに違う、けれどみな等しく魔を含み、甘やかな毒を秘する言葉を以って、繰り返し語られ続けるそれらを。自分はもう、幾度となく楽しんでいる。何度読んでも、楽しむ事が出来るそれら。何度味わっても、飽きる事なく美味と感じ、ご馳走であるそれら。読むほどに濃さを増し、深みを増し、色彩を増し、不明瞭さを増し、妖しくかすみ、濃艶な魅惑と化して行く。2018/05/20

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