内容説明
「双葉山ってお相撲さんが死んだ時ね、焼場に恋人が現れたの。そして、そっと係の人にお金をつつんで、お骨を分けてもらって帰ったんですって」―なにげなくもらした母の一言から、求道の精神と無双の強さとを合わせもつ、神格化された名横綱・双葉山の素顔を追い始める。女流ノンフィクション作家が角界のタブーに挑んだ意欲作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セルジオ肥前
1
白鵬の連勝騒動で以前に読んだのを思い出して登録。双葉山の連勝当時は年に2場所だったので、69連勝には確か2年以上かかっている。やはり双葉山は偉大だ。
渋谷英男
0
璽光尊事件についてまあまあ記述がある。女性から見た双葉山像。☆2.52016/05/23
石橋
0
両国に写真館を構えた工藤家の孫娘が書いた本。双葉山は現代ではありえないような熱狂の中心にいた。だからこそ埋められない孤独感をどこかに求めたのだろう。ただただ強かった、というだけではない双葉山に魅力を感じる。相撲史としても面白い。2015/07/11