内容説明
戦前のパリ社交界で、ヴァレリー、ジッドらフランス文学の巨星たちに立ち交り、「ラ・ジャポネーズ」(日本の女)と呼ばれた一人の女、キク・ヤマタ。彼女は日本を素材にフランス語で作品を次々と発表し、注目をあびる。だが…。フランス人でもなく日本人でもない女性として生きる運命を背負わされた一混血女性の数奇な生涯を、周到な調査によって鮮やかに描きだすユニークな伝記。
目次
第1章 長崎とリヨン
第2章 三光町の青春
第3章 公爵夫人と詩人たち
第4章 『マサコ』の出発
第5章 「戦争キク」
第6章 富士が灰になった時
第7章 再会のパリ
第8章 『神無月』の終り
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