内容説明
話題作『金魂巻』(ちくま文庫)で、現代の人気職業をマル金とマルビに分けて、鋭く世相を切った著者の第2弾。日本人の戦後40年の暮らしと志向を、結婚物語、中流家庭物語、マンション物語など12のテーマに分け、マル金とマルビがいかにして誕生したかを解き明かし、国民生活の行方をも占う快著。
目次
結婚物語―マル金への階段
デート物語―衣・食・性のナウの歴史
中流家庭物語―その歩むところに心せよ
父(企業)物語―ある晩年
編集者物語―働けど働けど返本減らず
カー・マニア物語―血中の外人濃度について
マイナー文化人物語―なんとなく、なんとなく
おしゃれな学生物語―人間は汁だ!
マンション物語―そして「住宅」は遠くなった
ブランド物語―この罪深きもの
酒屋(商売)物語―祖父への詫び状
コピーライター物語―それぞれの道