内容説明
南ヴェトナム戦争報道の鮮烈さで「LIFE」に“第2のキャパ”と紹介された国際フォト・ジャーナリストの戦場レポート。
目次
南ヴェトナム戦争従軍記(戦場へのまわり道;日本人・サワット中佐;南ヴェトナム前線へ;弾圧の嵐のなかで;母への手紙;スーニーとの再会;クーデターの足音;雨季のデルタをゆく;南ヴェトナムの夜明け;アジアの何処かで;2度目の誕生日;射殺された李少年;韓国漁民の憤りと悲しみ;乾季のデルタ作戦;特別部隊と山岳民族;平和へつづく道)
続南ヴェトナム戦争従軍記(解放区へ;解放戦線の郵便配達夫;“赤い海”の中の海兵隊;その前夜;国道13号線;ある解放村の政治委員;捕慮収容所日記;ファット副議長との会見;難民の流れとともに)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hiratax
3
(旅行先)中越国境の街で読み始め、1泊14ドルのハノイのゲストハウスで読み、読了したのはバンコクの中華街にある安宿である。著者は素朴な正義感を持ち、ことあるごとに憤る。「なぜこのような悲惨な戦争が‥」という図式である。辟易することもあるが、著者は生身のベトナムにいる。サイゴンから幾度もジャングルの奥地へ踏み入り、ラオスで残留日本兵と面会し、ベトコンの支配区域ではスパイ疑惑をかけられ収容所に入られられる。貴重なドキュメントであることは確か。だが、著者とのチューニングは合わず。2013/08/25