内容説明
ひげの濃い中年男と、すべすべした若い男とどちらが恋人として素敵なのか?二人の女がそれぞれの相手を自慢し合うが、さいごに、やはり中年男のほうがいいということになる話(「いずれを選ぶか。青年か、はたまた、壮年か」)。何百人もの人間や宮殿さえも入ってしまう袋の話(「不思議な袋」)など、艶ばなしや奇想天外な話にみちた一冊。
目次
色とりどりの六人の乙女の物語
青銅の町の物語
イブン・アル・マンスールと二人の乙女との物語
肉屋ワルダーンと大臣の娘との話
地下の姫、ヤムリカ女王の物語
花咲ける才知の花壇と枠の園
奇寒な教王
「蕾の薔薇」の物語
黒檀の馬奇談
凄腕ダリラの物語
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あかつや
6
4巻まででかなり飽きがきてうんざりしていたのでインターバルをたっぷりとってから読んだ。そのおかげかまあまあ楽しめたかな。この巻の前の方は奇想天外なアドベンチャー、後の方はいかにもな人たちの知恵比べって感じでそれぞれ面白い。かの高名なドン・キホーテがまたがった黒檀の馬もこの巻だし。でも真ん中の小話が連続するあたりがなかなか手強い。別に話の内容が難しいというわけではないのだが、文化や風習の違いが問題なのか、いまいち笑いどころがつかめないのだ。単純におならをぷーすかひっているのが笑えるってのはわかるのだけど。2019/02/17
ちゅっちゅちゃん
0
巻が進むごとにページ数も順調に増えてゆく(笑)とりあえず物語の半分は読んだぞ!2013/12/10
cya
0
読み終わりました。どの人も人間味あふれて昔々の物語とは思えない。佐藤正彰さんの文章も味わい深い。しっかし読み応えあるなあやっと半分読み終わった!2011/10/02