内容説明
妻の裏切りに心を狂わせたシャハリヤール王は、一夜に一人の処女をはべらせたあげく殺していた。これに心痛めたシャハラザードは、みずから王のそばに上る。聡明な彼女の語る話のおもしろさに王は殺すことも忘れて聞き入り、ついに千一夜にたっしたときには、王の心は温く溶けていたのであった。あらゆる物語のなかで最も多くの驚きと不思議にみちた大ロマン。定評あるマルドリュス版からの名訳に適切な注を付す。
目次
アッラーの望みたもうところ也
千一夜物語
商人と魔神との物語
漁師と魔神との物語
(イウナン王の大臣と医師ルイアンの物語;魔法にかけられた若者と魚の物語)
荷かつぎ人足と乙女たちとの物語
斬られた若い女の物語
美男ハサン・バドレディンの物語
せむし男と、仕立屋、ナザレト人の仲買人、御用係およびユダヤ人の医者との物語
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